カテゴリ: 日々の出来事
さて、作業終了のカングーちゃん。
ワンコート・ソリッドカラー特有の症状。
ご心配無用。
いわゆるチョーキング(粉状に塗装が劣化する症状)。
??
気長にお読みください。(笑)
ここで改めてご説明を・・・。
大半の塗装にはトップコートとして
クリア塗装が塗布されます。
2コート(メタリックカラー)
3コート(パールカラー)
それ以上の複層コート塗装には存在します。
クリア塗装は大きく以下の要素を持つ
高機能層となります。
①光沢性(最近は、光沢も悲惨な新車塗装もあるので、一部例外有り)
②水密性(塗装密度を向上させ、水分や汚れの浸透による劣化抑)
③紫外線対策(紫外線によるカラー層や塗料樹脂の劣化を抑止する)
④耐薬品性(ある程度の溶剤に対して一定の耐性を持つ)
等、他にもありますが主だったものが以上となります。
メリットは多々ありますが、最大のデメリットは
クリア塗装が劣化すると、日焼け肌の様に
クリア塗装はボロボロと剥がれる事態になる事。
色あせると再塗装しかない事。
特に赤や、黄色など原色系。
でっ、ワンコートソリッドとは
それがありません。
塗装面にむき出しの色素でもある顔料は、
酸素により酸化しやすく紫外線が当たると
活性酸素となり、そこに水分が加わると加水分解作用
が促進し劣化スピードは速まります。
一見すると悪いイメージしかありませんが
最大のメリットは、
色彩や色味が素直で発色も良く
光沢が出ると陶器の様な質感になる事。
色あせても専門知識や技術のある作業者により
復元出る事。
今回もチョーキング復元及び再発抑止作業となりました。
当店ではお馴染みの作業です。
先ずは、初期洗浄。
この場合、酸性やアルカリ性の溶剤は
塗装自体を腐食させますので使用できません。
専用のクレンジング剤により、
この時点での作業で、取り切れる粉状の
劣化分を除去します。
その後、除去できない範囲の劣化範囲を
研磨で除去します。
当然一発仕上げ。
この時点で艶々ですが、そして作業中の研磨粉等を
洗い流しで除去します。
その際、水はけやその他の塗装状態等で
塗装の表面密度の確認をします。
そこから先が専用溶剤によるチョーキング再発抑止作業。
塗装面の変化を確認しつつ
段階的に被膜形成。
以下省略!
無論、白化した無塗装樹脂箇所も含め
最終のトップコートで作業終了。
現時点での深い傷や飛び石箇所を除いて
新車並にリセット。
正し、絶対はありませんが、
随分と防止効果は高まります。
状態確認も含め、定期的な点検が
美観維持には重要であることを
ご理解いただければ幸いです。
では素敵なカングーライフをご満喫ください。
塗装の劣化、お悩み解決いたします。
トータルカーケアのクラフトワークスZEN。