カテゴリ: 現代の塗装事情
現代の塗装は薄い。
なぜ?
塗料は通常、揮発性の高い石油系溶剤に溶かし希釈され塗装後、溶剤の揮発とともに乾燥、硬化し、締まった塗装となります。
いったん硬化すると同じ溶剤でも簡単には溶けません。
しかしそれらの溶剤は環境ホルモンを多く含み、地球温暖化の要素や環境汚染の原因とされるため、いかに溶剤の毒性を減少し、使用料を抑えるかの取り組みにより、基本は水で希釈する水性塗料をベースに、上塗りのクリア塗装は、低有機溶剤化もしくは水性化され、過去の塗装と比べると約40パーセント以上の有害性を低下せせることができました。
薄くなった理由がそこにあります。
薄く塗装することは当然、塗料の使用料を抑え有害物質の排出量も減り、コスト削減にもつながります。
しかし薄くなった分、従来以上の仕上がりと耐久性が求められます。
そのため非常に高密度化することで薄くても水分や汚れの浸透を防ぐ塗料が採用され、それらはその後、研磨することを前提で製造されていません。
しかし新車でも傷は当然あります。
傷を無くすには最低でも傷の深さまで塗装を削ることとなります。
すでに薄い塗装をさらに削って薄くすれば、塗装の耐久性は低下します。
従来の研磨方法は通用しない状況となりました。
徳島のカーコーティング、ドレスアップのクラフトワークス・ZEN