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さて、マニアな時間です。
なるべく簡単な文章を心掛けますが、頭痛くなるかもしれませんのであらかじめご了承ください。
専門用語や化学式抜きで・・・。
●第一章 塗装とコーティングと紫外線に関して。
イメージ画像はリフレッシュ休日の物です。(爆)
紫外線浴びまくりの良く日焼けした日でした。
いきなりの結論から・・・紫外線に関しての耐性はコーティングでは補えない! これが事実です。
そもそも紫外線は太陽から降り注ぐ恩恵の副産物です。
それらは地上に降り注ぎ、様々な物質を形あるものから形の無い粒子に還元する、大きなくくりでのリサイクルの要素を持ちます。
紫外線とは別ですが、やがて寿命を終え枯れはてる木々は、キノコや白アリやバクテリアなどが取りつき、それらの栄養となり、その末路は腐るのではなく、腐葉土として次の世代の養分となり命をつないでいく命の循環には欠かせない劣化です。
そして紫外線は、様々な有機物の結合した構造を壊し崩壊させるには必要な性質です。
それを加速させるのが、太陽からの暖かい熱に還元される遠赤外線や、酸化を促進させ活性酸素となる酸素、水も素材内部に浸透し素材の崩壊 【加水分解】 を促進させ、さらに同じ水分子である水蒸気は水よりも浸透性が高くより細かな分子間に浸透します。
これらが複合して劣化は起ります。
所が、人は日光浴で紫外線を浴びる事で、体内でビタミンDを生成します。
ビタミンDは、血中カルシウム代謝を正常化させ、免疫作用を高め、病気の予防に一役買います。
水や酸素も生きるためには無くてはなりません。
無論、遠赤外線や熱もしかり・・・。
全て、人や自然の営みに欠かせない性質のものばかりですが、それらが物質の劣化を引き起こす作用も避けては通れません。
大きなくくりでは、自然の大きなサイクルの一環である以上、如何に劣化を遅らせるかが重要なのです。
では、ガラスコーティングの宣伝に 「紫外線を防ぐ」の文言は、「紫外線を防ぐ」 ではなく 「紫外線で崩壊しない物質」 が正しく、その性質が独り歩きし、いつの間にか 「紫外線を防ぐ」 といった大げさな表記になりました。
事実、優秀なガラスコート製品は、地上に降り注ぐ紫外線の波長では相当時間かけない限り分解されません。 当然ながら水や酸素にも負けません。
僅かながらも紫外線を防ぐマテリアルを配合した硬化型ガラスコート製品もありますが、紫外線を防ぐ有効膜厚に達するには相当何度も丁寧に重ね塗りしない限り達成しません。
それは車のボディー上では、分厚いがゆえに、ひび割れを起こしもはやコーティングとはみなしません。
膜厚を稼ぐ→柔らかな性質=割れない=長期間の保護なのですが、それらを可能とするのが断熱フィルムなるカーフィルムや保護フィルムに代表される素材となります。
だだし、フィルム素材そのものが屋外では短期間で劣化するため、作業のほとんどが室内側から施工され、屋外に露出させません。
外装用ではラッピングやプロテクションフィルムなどの素材もありますがメーカーサイドでは対応年数3年とされています。
車の鉄板などの保護コーティングには使えませんね。
そこで塗料と言うわけです。
塗料(高分子樹脂マテリアル)には相当な科学的検証と、それを裏付ける卓上の理論、過去から現在に至るまでのさまざまな改良をもとに、素晴らしい性能を持っています。
僅か100ミクロン前後と言う平均的なコピー用紙1枚程度の厚みで、屋外使用でも10年以上、光沢と防水性を兼ね備えた素晴らしい素材です。
特に車の塗装は価値観を高めるため、より繊細で美しく高耐久な性質となります。
言い換えれば、車の塗装自体が紫外線に対して強い耐性を持つのです。
でも劣化する・・・。
そこ!
そこをどうにかしようと言うのがコーティング科学で、現状では劣化しない性質とされるガラスコーティングが最も優秀な成分と認知されてきました。
でも紫外線は食い止められない・・・。
ここで問題なのが、全ての劣化要素の中から、いくつかの要素に対し、耐性を持たせることで、肝心な「紫外線対策」は塗装に任せて、それ以外の要素にコーティングを機能させれば良いのです。
では第2章は・・・密度(水密性)・防汚性(剥離性)・滑り性(耐摩耗性)に関してです。
ふ~っ、一気にここまで書き上げるとさすがに疲れた・・・(笑)
文法や単語の誤った使用など、多多あるのでしょうが誰も校正していないのでご勘弁を・・・。