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ずっと見てたら眼がしばしばする・・・。
綺麗になると白は反射がきつくて光量を落として見ないと大変・・・。
でもいい感じ。(笑)
さて、この仕事で難しい工程の1つに研磨と言う工程があります。
新車でも状況次第では研磨は必用です。
業界用語では、肌調整とか言ってます。
では何が難しいのかと言うと、塗装にはある特徴が備わってます。
塗装には、最上部の界面(※)に硬く密度の高い層が形成されます。しかし実際は塗装が硬化する際の化学反応により微細な凹凸が生まれ光の反射が鈍くなり同時に粒状感を生む場合もあります。
以下緑の文章は興味のある方のみお読みください。
「・・・(※)ちなみにこの表面の層に関しては、液体である塗料が個体に代わるまでの期間、及びその間の塗料に含まれ揮発もしくは、蒸発する際の溶剤等の運動に起こる比重の変化及び、表面張力(界面張力)の作用によるもので、表面(界面)の分子ほど分子間の引き合う力を安定させるために分子間内部に潜り込もうとし、液体時間にバラバラだった分子が再配列され均整の取れた分子間結合をする理屈に基づきます。
更に新車塗装では熱による硬化する化学反応が加わり、液体塗料から表面密度の高い個体塗装に変化します。
更に、化学反応し固体に代わる際、それぞれの塗料分子(粒子)間に繋がりを強固にする腕を持ち、それが繋がる事で安定した固体状態を維持しています。
研磨時に極度に熱と圧力をかける研磨磨き作業を行うと、その腕の配置が崩れ熱膨張します。、冷えた後も崩れた状態のままとなり塗装配列が悪くなり密度低下や均一な分子配列ではなくなるため、光の反射を低下させる荒れを生む・・・磨き戻りとなり塗装は痛みやすくなります。
研摩においてかなり重要な理屈なので一点に応力や摩擦係数の高い作用を生むシングルポリッシャーによる集中磨きは行ってはなりません。
摩擦や圧力を分散させ、その様なリスクを排除したディアルアクション研摩の有効性をもとにしたのが当店の研磨です。・・・かなり難しい理屈で申し訳ない。・・・何だか講習みたいになってきましたが、実際の研磨作業は、これら理論をもとに、とても素早くシンプルに行います。・・・摩擦時間を最小限にするためにね。」
そしてこの層は時間と共に酸化し劣化していきます。勿論摩擦等による傷も発生します。
これは同じ車両でも個体差があり一様に同じとは限りません。
これらを見極め、塗装面を均一なキメに整える作業を行うのですが、この表面の硬く密度の高い層を痛め無いように、かつ研磨剤や摩擦等による擦り傷(バフ目)を付けないように慎重に作業する必要があります。
表面の強度低下は、塗装の防汚性やその後の劣化に対し弱くなるからです。
その為、近年のコーティングでは表面の密度向上や強度向上、防汚性向上をも兼ね備えた加工を行います。
新車時のコーティングでは劣化する前にコーティングを行う事で、より良い結果に繋がります。
・・・ただし・・・適切な手順と理に適ったコーティングの施工による場合に限りますが・・・。
この様な基本作業はコーティング作業では重要なのですが、一般のお客様に対しとても難しい内容なので詳しく説明されるケースは未だに少ないため、認知されていません。
これに関しても施行店のレベルにより大きな差が生まれ、良い結果も悪い結果も混在します。
大切なお車を預ける以上、お客様も正しい知識を知っていただきたいので、この様なややこしい内容をお伝えしてますが、ご参考になれば幸いです。
随分と話が脱線しましたがカングーは陶器のようにツルツルです。
今後は状態に合わせたケアによりこの状態が持続します。
何なりとお申し付けください。
先ずは、楽しんでお乗りください。名前が付いたら教えてね。(笑)