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お預かりは常連様の新車、フィットハイブリッド。
ビックマイナーチェンジで色々な内容を刷新した新たなフィット。
新色ルージュアメジスト・メタリック・・・。
ディーラーに搬入された状態のままお持ちいただきました。
洗浄中・・・。
ん~・・・にしても・・・折角の色調ですが艶ボケと濁りで残念・・・。
今どきの新車の塗装はそんなもんです。
オーナー様もガッカリ・・・。
何故なのか?どうすればよいのか?
理由は長くなるのでやめときますが、簡単に言えば塗装面が縮合してミクロの領域でショボショボになってるので手を加える必要がありますね。
適性な作業を行えば、防汚性も光沢も増しますので一石二鳥です。
研磨前には照明の輪郭もザラザラした粒状感でハッキリしません。
研磨後は照明の輪郭がシャープになりました。でも微妙にピンボケ・・・私がぼけてますね(笑)
たったこれだけの事ですが、ボディー全体で仕上がりを見るとまるで別物に変化しています。
コントラストの濃淡もハッキリとし、色彩もシャープで鮮やかです。
でも・・・下手に触れば余計に見苦しくなるし、パッと見綺麗でも何かで隠蔽されてるし・・・。
そんな仕上がりが多すぎる・・・コーティング屋なんて上手いこと言ってるだけの商売かもね!
逃げ場のない環境での研磨下地。
研摩作業では作業面が嫌と言うほど見えて、すべて理屈にのっとった作業を行うノウハウが必要です。
通常、研磨(研ぎ)とは水と石(研磨粒子や砥石)これで行います。
包丁を研ぐときは水研ぎ・・・砥石を使い水で滑りを加え段階的に目を小さな砥石に変え仕上げます。
所が車のボディー研磨では水研ぎは作業効率が悪いので「コンパウンド」を使用した研磨を行います。
コンパウンドは砥石(砥粒)を液状の乳化剤に分散した物が主流ですが、そこで研磨面の研磨傷を埋めるような隠蔽性のある性質が意図的?結果的に存在する事で、シンプルな研ぐと言う世界がややこしくなったのが塗装磨きと言えます。
水溶性コンパウンドと言えども例外ではありません。
油性なんかは論外・・・油分で埋めているだけですので・・・。
今どきは巧妙です・・・高分子化合物・・・。
コーティングをすると言いつつもコンパウンド成分でコーティング???なんて嫌でしょ。
まっ、内容を見ればそれも見抜けるのですが一般のお客様では無理なお話です。
当店が行う作業は傍から見れば何処にでもある作業風景ですが、中身は随分違います。
塗装研磨にも明確な理論があり、分子学的にも正しい順序があります。それを具現化する性質を持つアイテムで作業を行います。
研磨終了・・・明日からコーティング加工となります。
3層のハイエンドコーティング・・・艶の鎧をまといますよ。
ではオーナー様、お約束通り画像加工されたカタログの様な艶に仕上げます。