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最近良く似たご相談が多いので長文ですがご紹介いたします。
その多くが水分拭き取りの際に現れる斑点。
既にご経験やご存知のかたもおられると思いますが、コレこそが「雨染み」の初期段階です。
進行したものは乾いた状態でも見ることが出来ます。
発生理由はいたって単純です。
汚れと混ざりあった水分が乾燥後に汚れの成分だけが乾燥して染みなるケースと、水そのものに含まれる不純物(ミネラル成分や塩素)による染みとなる理由ですが、これらは早い時点で洗車すれば大半は取り除けます。
ココで矛盾・・・
小まめに洗ってるはずなのに斑点が・・・。
実は、乾燥して染みとなった物の中には、塗装面やコーティング面に強烈に張り付いた汚れが存在し、それらは僅か1日で発生するケースがあります。そしてその状態が長く続くと同じ箇所に汚れがたまり、やがてコーティングを侵食し、塗装までも侵食する酸性クレーターによる深刻なダメージとなり、当店でもリセット不能のケースに陥ります。
同時に雨染みが大量発生するコーティングがある事も事実です!
タイミングが悪ければ小まめに洗っていても避けられないケースがあるという事です。
それらを取り除くためには研磨剤で汚れごとコーティングそのものを削り取る作業となります。汚れも取れてコーティングもなくなる・・・折角のコーティングがなくなるなんて納得できない・・・では他の方法はないのでしょうか?
問題は、どうやってその染みを落とすかですが、そこで重要なのがケミカル洗浄剤です。
言葉で聞くと難しそうですが、分かりやすく言うとケミカルは大まかに酸性、アルカリ性、中性、溶剤系、いずれかの性質で、汚れに合わせて使い分けます。
所が、残念な事にこれらケミカルの成分でコーティング自体が洗い流されるケースもあります。そして、コーティングが洗い流されていたとしても目では見えません。しかしそれが悪いわけではなく、気になる染みやダメージが、コーティングごと無くなっても、コーティングの役割である犠牲被膜としての役目を果たしたとも言えます。
でも・・・高価なコーティングがケミカルで洗い流されるのって嫌なものですね!
ちなみに、当店のコーティングは、ケミカル洗浄剤の使用が大前提で、それらに分解されないコーティングを施工しますのでご安心下さい。
それでも取り除けないケースで初めて研磨剤を使用します。
ディラー内製コーティングごと研磨で処理中。(画像右半分は研磨処理で除去)
全て除去。
いわば最終手段ですので、その場合はコーティング再施工となります。そうならないように未然に対処するのが予防ケアです。
染みが深刻な酸性クレーターとなる前にダメージが進行する前に対策が必要です。
コーティングが塗装を守りコーティングを予防メンテナンスで綺麗な状態に保つ・・・これが王道を行くカーケアのあり方です。
当店ご利用の皆様には、近日中にお手元に届く「ZENジャーナル夏号」で、予防と対処法を具体的にご紹介しておりますので御覧ください。
お客様のご要望は実にシンプル・・・「綺麗車のある暮らし」・・・その為に当店は頑張ります。
皆様のご参考になれば幸いです。
次回は、予防ケアについてご紹介します。