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さて、当店でお問い合わせの多いジャンルの「カーラッピング」のご紹介です。
今回のご相談は・・・
ラッピング加工済みの中古車を購入してしばらくお乗りでしたが、この度、ラッピングが裂けて傷んできたので貼替のご相談でした。
と申しますのも・・・
初めの施工時の塗装状態が不明で、どのメーカーのフィルムかも不明の場合は、最悪塗装がフィルムと一緒に剥がれるか、剥がれた後も塗装にフィルムの粘着による悪影響が起きているケースがあります。
特に年式の進んだお車なら、塗装は剥がれる率が非常に高くなり、剥がす際は塗装も剥がれる覚悟も必要です。
剥がす際、当店施工車両以外では、
※再塗装になる覚悟がいる
※剥がれたものの塗装が傷んでいたので再度フィルムを貼るか塗装するか?
※酷い場合、板金塗装の途中工程のサフェーサーの時点でフィルムを貼っていた・・・あの時は笑うしかなかった・・・
気持ちは分かります・・・板金したもののどうせ塗装するなら塗装の代わりにラッピングでも・・・って乗りですかね!
今回のケースでは、カーボン調フィルムを剥がして同じカーボンフィルムに貼替をご希望でしたが、最悪は再塗装になる可能性もお伝えして、再塗装の場合、ラッピングは次回貼替時に塗装剥がれの恐れもあることをお伝えしました。
幸いな事に今回は塗装も問題なくフィルムも時間はかかりましたが綺麗に剥がせました。
一部、歪はありました・・・(汗)
オーナー様にお伺いして気が付いていませんでした。
カーボンラッピングの模様で剥がす前は歪は分からなかったので、再度貼れば同じぐらい分からなくなるのでお客様にもお伝えして貼り直しました。
今回はラッキーなケースでした。
剥がし中・・・ブレブレ(汗)
剥がした際にはフィルム糊に汚れが絡みこんで黒ずみになってましたので丁寧に除去。
フィルム巻き込みの為にトリムテープと言う専用テープでモールを浮かして・・・更に汚れ発見。
除去して作業開始
こうなって・・・
施工はバッチリ!
カーボンの目もそろえて、違和感なく仕上がりました。
オーナー様も喜んで頂けました。
気安く貼れるのがラッピングの良い所ですが、シビアに考えると良い事ばかりではなく、施工者として常に「剥がす事」「剥がれる事」を念頭に入れて作業します。
例えば、飛び石で痛む個所にはあらかじめ「オーバーフィルム」と言った重ね貼りで、部分貼替が可能な仕上をするとか、常に水が溜まりやすい個所への巻き込みの注意点など、見えないノウハウが満載です。
技術的には1枚貼り出来ても、あえて行わないケースもあるので、そういった個所の施工は納車の際に「理由」と「使用上の注意点」をお伝えしております。
カーラッピングは意外と知らないノウハウがいっぱいあります。
腕自慢以上に大切な事です。
ご依頼の際はご安心ください。