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タイトル通り色々な呼び名がありますが、いわゆる「水染み」・・・
洗車傷同様に車の見た目を悪くする嫌な存在です。
更には重大な陥没クレーターと言う最悪の劣化も引き起こします。
水染みの原因は水に溶け込んだ不純物が乾燥後に染みとなりボディーに貼り付いた状態を指します。
特に屋外保管では、朝晩の夜露で濡れるこの時期は、ボディーについた砂ぼこりや大気中のダストが夜露に溶けだし、それらの成分が乾いて染みとなります。
いっそ雨で流れてくれるとコーティングの効果で綺麗になるのですが、夜露はそうは行きません。
夜露と埃の混ざった汚れの膜がボディー全体を覆っています。この状態が長く続くとコーティングにもダメージが残ります。
それこそが固着した「水染み」です。
固着した水染みを取り除くにはケミカルで除去しますが固着期間が長すぎたものはケミカルでも取れない可能性が出てきます。
そうなる前に定期的なケミカル洗浄が理想です。
と言う前置きでデリカD5のコンディションは???
水圧をかけて始めの流しから・・・
ではシャンプー洗車・・・。
今日はこの後、特殊なケミカルを使用するのであらかじめ手袋装着です。
現在時刻午前7時15分頃・・・朝日が差してきました。
当店ご利用の皆様にはお馴染みのスポンジですが、独特のコシと質感で特殊なカットが入っている効果で、こんな感じで面圧を上手く逃がして、傷の原因になる砂利などを上手く逃がすスリット形状になっています。
10年以上前からこのスポンジを使用し、一時生産が出来なくなったときは代用品でしたが、洗車スポンジはこれ以外は考えられないですね・・・。
汚れの溜まっている隅々は「刷毛」を使います。
刷毛の使い道は意外と多く、ドアヒンジなどの細かな洗いに役立ちます。柔らかくてもコシのしっかりした物がいいですね。
スマホで撮りつつ洗ってるので上手く撮れてなくてもご勘弁!
でっ、先に言ってた「水染み」ですが幸いにも水はけは良く、水染みの固着も見られません。最近はほぼ週一で洗って「ナノダイヤモンドコート」で仕上げているから問題は無いですね。
とは言え目に見えない初期段階の染みがあると今後は悪さしますので除去。
水染みは洗車後の乾いた状態でもハッキリと残る物は、かなり強固で除去には研磨となるケースも多く、そうなる前の見えるか見えないかのうちに除去しないとね!
除去には「スケールリムーバー」と言う酸性ケミカルを使用します。
鉄粉も取れます。
こんな事言うと元も子もないのですが、このケミカルを使わないのが一番良いコンディションです。週1で洗うとぶっちゃけ出番は無いのですが、いざとなるとこの上なく必要なケミカルで、ZENので作業では使わない日はありません。お客様の洗車には必ず使用しますね。
このケミカルは当店のユーザー用ケミカルでは一番、約束事の多い液剤です。
その為、ご来店いただき説明を行った後、お渡しします。
素材、塗装部位などの使用禁止の制約のあるプロ用ケミカルなので、良い働きもしますがリスクもある液剤です。ココでは細かな説明はやめといて・・・
使い方は軽く水気をふき取り、強めに堅絞りしたクロスに適量しみ込ませ軽く撫でるように塗り広げます。この瞬間から水染みと反応して除去が行われます。乾いたクロスより堅絞りしたクロスのほうが、液がクロスに馴染みやすく均一に塗り込めます。
擦る必要は全く無く、クロスで塗り広げてマイクロファイバー特有の「掻き出し効果」も相まって、スッキリとした仕上がりとなります。
スケールリムバーで使用したクロスの使いまわしはNGですのでこれ専用です。
最後にしっかりと水で流せば完了で、再度シャンプーなど必要ありません。
特に問題もなくコンディションはバッチリ!
水はけもGOOD!
そしていつもの「ナノダイヤモンドコート」で仕上げ。
私は店で余ってる容器を使ってるので丸ボトルですが、お客様にお渡ししてる角ボトルの方が使いやすいです・・・ラベルは手書き・・・(笑)
実は・・・以前からナノダイヤモンドコート以外に上面には別のトップコートを塗っています。
NO.9「リペアコート」なのですが、ナノダイヤモンドコートの手軽さと比べると一手間かかりますが防汚性はより強化されます。
感の良い方は気が付いたかな?「NO.10ナノダイヤモンドコート」よりも先にラインナップしてた製品です。
ナノダイヤモンドコート同様にどこでも使えますのが、こんな所にも・・・皮膜を形成します。
次回に詳しくご紹介しますね。
今回は久しぶりにラバーコートの塗布を・・・
劣化しがちなゴムモールなどに浸透し適度な保潤と防汚で素材の劣化を防ぎます。UVカットマテリアルも混入してますので劣化及び硬化防止に定期的な塗布をして検証しています。
良い結果です。
塗布は100均で買った食器用スポンジに適量しみ込ませ塗ります。
いつもお使頂いている「クリアーシャンプー」のように水よりもやや粘性のある液剤で、塗り込んだ後は堅絞りのクロスでやさしく馴染ませてはみ出した物は取り除きます。
ガラスの隅にまだ残ってますね(笑)
硬化タイプではないので慌てなくても大丈夫。
この液剤は多孔質な物や浸透性の高い素材に有効で、無塗装の樹脂素材にも有効ですが硬い樹脂には浸透しないので艶出し程度の効果となります。
硬い樹脂には樹脂専用コーティングをご用命ください。
しかし・・・我が家は有難い事によく日が当たる・・・この面は朝日を浴びて・・・
正午以降はこちらの面は西日ガンガン・・・。
救いは熱害の少ないパールホワイトである事・・・でもお手入れの基本は同じです。
パールなので月一洗車でも問題ないのですけど洗車が趣味なんで楽しんでます。
では次回は水と汚れのお話・・・。