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さて、今回はレストアコースで作業中のお車の一部をご紹介。
オーナー様は大変このお車に愛着があり、「綺麗な状態でこの先も乗り続けたい!」とのご要望ですので、できるだけご要望にお応えすべく、作業を進めております。
レストアコースの基本は劣化が著しく、磨きやコーティングの上塗りで綺麗にならない部位は、再塗装で仕上げ、交換が必要な部品は全て新品に・・・既に生産廃止で入手できない部品は、できる限り綺麗に戻します。
今回は前後窓ガラスの周りのゴムモールは硬化してもはや製品の寿命を超えていましたのでガラスも取り外し全て新品モールに交換しております。
無論、ご予算や作業範囲のすり合わせなども行い、部品の拾い出しから在庫の有無、細かな状態の確認など、お客様にもお時間を作っていただき内容を決めていきますので、お客様のご協力に感謝致します。
さて必要範囲の塗装も終わり、細部洗浄を終え研磨工程ですがテスト研磨で塗装の仕上がり具合を確認します。
新車と違い10年もそれ以上も経過した塗装を磨いて綺麗に仕上げるには、それにちなんだ経験がとても重要です。
加減とでも言いましょうか・・・研磨機材、研磨剤の切れ具合の調整などパネルごとに異なるコンディションに合わせ調整しながら磨きます。
塗装のテンションや滑り、引っ掛かりなど、言葉にできないのですが感覚でセッティングを行います。当たりの柔らかな磨きで塗装の変化を確認中・・・削るではなく馴染を見ています。傷はまだなくなりませんね・・・。
研磨・・・一見すると同じ仕上りでも塗装の負荷はまるで異なるのも磨き工程なので、年数がたった塗装にはとても重要なポイントがいくつもあり浅く均一に最短工程で磨きます。
画面左側は1工程で仕上がり同等です・・・手を付けていない面との差は分かりやすいですね。
研磨は1工程・・・研磨剤はブレンドしながら研磨粒子のバランスを図ります。
2工程目は1工程目の微細な研磨目の最終仕上げと、より艶を出す工程となりますが、1工程目で何処まで丁寧に仕上げるかが重要です。2工程目は出来栄えの確認作業と言って良いかな・・・その後のコーティングで表面強度と密度を整えるのです。
楽しみにお待ちいただいているオーナー様のご要望もあり、全貌は納車後改めてご紹介いたします。
オーナー様、頑張ります!