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今年は花粉の染みのご相談が多い年です。
ここで花粉とはそもそも何か?
と言うお話ですが、花粉を覆う外皮が雨等の水に触れ壊れることで、内部から粘り成分と油脂分が溶け出し乾燥と共に硬化してシミとなります。
水と混ざる前の粉の状態・・・これに雨が降り乾くと・・・
デロ〜〜んとお馴染みの花粉と黄砂の複合汚れとなり、一度固まった染みはシャンプーや水洗い程度ではびくともしません。
唯一取り除けるのがお湯や熱による除去です。
逆を言うなら「熱」による除去しかありません。
しかし今年は気温も低い日が多くお日様の恩恵も微妙なので、すぐに取り除きたい場合はお湯(80℃以上)をかけると取れますがこれも難儀なものです。
あまり気にせずに太陽の熱で徐々に分解されるのを待つのが得策かも・・・
ただしこの間、花粉の染みの上には汚れが溜まりやすく、通常よりは汚れやすくなっていますので、こまめな洗車を行わないと酸性雨による塗装やコーティング面への侵食劣化が起こりやすくなります。
結論として・・・
①春はこまめな洗車が大切。
②花粉は水と混ざると悪さをするので、可能ならば雨降り前に洗車する。
③手間がかかるがお湯を繰り返しかけて取り除く。
④自然に消えるのを待ち、その間はこまめに洗車する。
といった点です。
コーティング車両も油断は禁物です。
おかげで今年は花粉染みで施工の手間が通常よりかかります・・・
そうそう・・・ネットでは「ヒートガンで焼き切る」方法も見受けられますが、お客様には絶対にお勧めしません。
染みは花粉だけとは限らないので、花粉と思い塗装を炙ると塗装が焦げたという事実もあります。
これはイオンデポジットと酸性雨による酸化染みです。
熱をかけても無駄な染みです。
ヒートガンは600℃程度の高温になる機種が大半です。
塗装を焦がしたり樹脂パーツを溶かすには十分すぎる温度です。
たった一度の洗車のタイミングが合わない上に、雨降り後の日差しの影響も相まって染みになるのも花粉です。
濃色カラー、単色カラー問わず要注意です。