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常連のお客様からは素人が読んでも分からないけど、それでいて専門的な話がお好きな方も多々おられます。
身近な自然界の中では当たり前に起きている現象と、その原理は知ると非常に面白いものです。
では車好きには身近な存在であるカーシャンプー(洗剤)について少々・・・。
シャンプーには何が含まれているでしょうか?
主には、
●界面活性剤
●洗浄助剤
●添加剤
実は当店がカーシャンプによる洗車を勧めている理由がこの成分の有効活用です。
そしてボディーに付着する汚れは多岐にわたります。
●鉱物系の汚れ。
●水溶性の汚れ。
●油性系の汚れ。
●動植物系の汚れ。
●科学汚染物質。
これらの汚れは早い段階ならカーシャンプーでスムーズに除去できますが、水洗だけでは油は取れません。
界面活性剤はその構造に親水基(水と馴染む性質)と親油基(油と馴染む性質)の相反する特性を持ちます。
同時に浸透、湿潤、起泡、分散、乳化、再汚染防止、表面張力の低下という性質により、洗浄に求められる要素を兼ね備え、汚れを水に分散させ素材から切り離す効果を持ち合わせます。
すばやく汚れを分解し、湿潤性質により洗車キズの抑制を行い、撥水加工されたコーティング面でも、弾かれることなく表面張力を低下させ洗剤の膜を形成し、汚れ全体を包み込みボディーから分離させます。
何度も言いますが水だけではこの作用はありません。
目に見えない油膜は粘度を持ち、埃や他の汚れを貼り付ける接着剤の役目を果たし、酸化物と化しくすみや水垢の原因となります。
雨が降ると、石油からできたアスファルトから溶け出した油分は水しぶきと混ざり合い、ボディーに付着します。同時に水に溶け込みやすい水溶性の汚れも混ざり合い、油性系、水性系と混濁した汚れが付きます。
この様な汚れの特性からカーシャンプーが必要となるわけです。
たまに食器用洗剤と何が違うの?と言うご意見もございますが、食器用洗剤のターゲットは食品に含まれる油分の除去です。
カーシャンプーとはターゲットが異なります。
私の経験では湿潤性能が低く乾きも早く、車の洗車にはあまり向かないと感じます。
それぞれの洗剤には目的に合わせた成分の添加や調整がなされてます。
一時的なら良いですが、長期的に使用すると何らかのトラブルの原因となるので避けるのが賢いですね。
では次回は当店の近日発売開始のNEWクリアーシャンプーについてです。