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ご予約から長らくお待たせいたしました。
レクサスISの作業です。
屋外保管、ソリッドブラックのお車ですが、非常に丁寧にお手入れもなされています。それでも感じるスッキリしない状態との事でご依頼をいただきました。
洗車や使用による小傷も大きな原因ですが、実は知られていない、酸化した汚れの膜でツヤ感が鈍り、どこか白ボケた印象になります。
特に黒はそれが黒味を濁らせるのでなおさらです。
酸化汚れとは・・・
※水に含まれる不純物の成分(スポット状の染みにならなくても時間と共に微細な成分が貼り付いています)。
※排気ガス等のPMの残留。
※油膜。
などを含む汚れ全般です。
実は水洗いだけではこれら成分は取れませんので、カーシャンプーでの洗車が合理的です。摩擦を減らし洗車傷の防止にもなるしね。
ただし・・・シャンプー洗車のコツをつかむ必要がありますが・・・当店では施工ユーザー様限定でレクチャーしてます。
ここで活躍するのがケミカル洗浄。
汚れを根こそぎ分解除去。
洗車は隅々まで小道具を使いつつ丁寧に行います。
少なくとも半日は洗車にかかりますね・・・。
ケミカルに反応し汚れが浮き上がってきました。
洗車のあとは塗装と一体化したシミ跡や小傷の除去。
重要な研磨工程です。
作業者泣かせのソリッドブラック・・・しかも誤魔化しの効かない検査照明で照らしながらの作業・・・実は見える方が楽。
研磨ムラも研磨傷も丸わかりなので仕上がり基準が明確になります!
研磨は1工程で目標の90%以上のの仕上がりまで持っていきます。・・・最終仕上げは普通には見えない微細な研磨目を消しさります。
研磨は2工程で完了。
そしてプライマー処理・・・。
ちなみに磨いていない箇所は傷が目立ちますね。
狭い箇所、複雑な形状・・・機材も研磨セッティングも重要。
粉まみれですがこれで正解。
このあと最終洗浄、仕上がり確認。
研磨後の守るものがない無垢な塗装面はデリケートです。いくら丁寧に洗車しても時として小傷がついてしまいます。
特に中古車や既にお乗りのお車では、如何に初期洗浄でモール際や細部洗浄を行ってもモールの内部からエアーブローなどで微細な汚れが出てきたりもします。
それが拭き取りの際に小傷をつけてしまいます。
ココで問題があれば再度補修研磨で整えます。
その後、マスキング・・・コーティングはスプレー方式で塗布します。
液剤の浸透性や密着下地の具合は塗装質や状態で大きく変化します。
それを縮合反応と呼び均一でムラのない仕上がりを阻害します。
市場の大半以上を占めるコーティングは手塗りです。
しかし・・・時に手塗りできない塗装もあるのでコーティングの施工方法は手塗りしかないのでは対応できないケースがあります。
施工環境が乏しく施工面が見えなければ一生分からずじまいですけど・・・ふとした瞬間見えるものです・・・特にソリッドブラックはね!
では完成は次週。
オーナー様、ご満悦の仕上がりをご期待下さい!
柿、今更ながら一見地味なようで趣の深いのも柿。
食感良く甘かったです!