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もうじき梅雨。
それにちなんで汚れについて少々・・・。
汚れとは大きく分けて2種類。
これには砂に含まれたり水道水に含まれる「イオン成分」があり、俗にいうイオンデポジットとかシリカスケールとか言う(無機汚れ)染みの原因や、水に溶ける有機汚れもある。
アスファルトから滲み出た油分が水しぶきとなり油膜となったり、PMやNOxなどの排気ガス成分、ゴムモールやドアハンドル内部から滲み出てくる油分やカーボン、グリスなどの有機汚れ。
そして帯電したボディーはホコリを寄せ付けたり、鳥フンや花粉と、言い出せば色々だけど、どれも車を汚す代物ですね。
実際、これらを防ぐ方法は無く、使用する以上欠かせないのが普段の洗車となります。
洗剤には汚れを効率よく落とす洗剤成分である「界面活性剤」や機能性添加剤などを含み、油分や汚れの効果的な分解と、滑りによる摩擦を減らし洗車に適した性質を持つため、シンプルですが奥の深いのも洗剤です。
これは当店での経験上の結果なので全て正しいとは言いませんが、弱酸性の成分でスケールなどのイオン成分(アルカリ)を中和し、普段から使うことでイオン成分の固着を防ぎ、染みの原因を抑制する目的と、洗剤成分による油分の除去を同時に行うことで、「水系の汚れ」と「油性系の汚れ」を取り除くための基本的な洗浄剤です。
もちろんこれでも取れないものは、次のステップで洗浄ケミカルにより分解除去または安全に溶解して除去します。
が・・・あくまでも基本はシャンプーによる洗車で大半がまかなえます。
汚れの度合いにより濃度を調整するために原液でのご提供となります。
「動」という訝しげなキーワードが出ましたが説明とともにご納得いただけると思います。
塗装もコーティングも人の肌のように新陳代謝はありません。
ましてや強固に密着したコーティングほど汚れの固着に悩まされ、ときにコーティングごと削らない限り固着した汚れは取れません。
これに関しては雨により流れ落ちるワックスのほうが汚れの固着は穏やかかもしれません。
しかし、別の弊害があるので当店でのワックス施工はありません。
そこで有機溶剤などの酸化物を多く含むワックスではなく、酸化物を含まない性質でありながら、雨や普段の洗車などで、「あえて時間とともに徐々に流れ落ちる性質」にすることで、一定期間の安定的な防汚性をもち、汚れとともに徐々に流れ落ちることで汚れの固着を防ぐ目的で施工するのがユーザー専用トップコートとなります。
「動く」とは、あえて徐々に流れ落ちる性質を指します。
屋外での平均期間は3ヶ月です。
そして当店ケミカルNO.1で完全除去できます。
シャンプーで染みの元となる成分を取り除きつつ脱脂洗浄を行い、拭き取りのタイミングで適量スプレーして水分ごと拭き取れば、期間限定の防汚被膜が簡単に形成され洗車完了となります。
この繰り返しが本当の意味での綺麗な車の条件です。
メインのコーティングはこれらメンテナンを有利にするための重要な土台であり、簡単に入れ替え出来ない高価な被膜ですので、土台を綺麗に維持するのが「正しい洗車の方法」となります。
ポイントさえ押さえれば実に簡単です。
では次回は、よりリアルにお伝えします。