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さて、ご紹介は平成21年メルセデス・ベンツE250のリセットコースご依頼です。
車両コンディションはそれなりに傷んでおり、現状では厳しい箇所もありましたが、外見上は十分美回復しております。
痛む原因は多々あります。
紫外線や熱による劣化、酸やアルカリなどの腐食、加水分解、摩擦、他・・・そういった要素は日常で車を使用する限り避けられません。
その中でも紫外線による劣化が非常に高いウエイトを締めており、他の劣化と要素に紫外線や熱が絡むことでより深刻な劣化を引き起こします。
それらは時間と共に知らぬ間に訪れます。
しかしそれらを防ぎ未然に対応する唯一の手段が「正しい洗車」となります。
汚れや付着物は早期除去で塗装の酸化や汚染などのリスクを無くします。
その洗車をより効率よく効果的に行う為の優秀な土台が「ボディーコーティング」となります。
近年、「コーティング=保護」と説明されますが、保護と言っても何をどのレベルで行うのかは、お客様の知るところではありません。
数値上の宣伝文句も実車の上では実測不能なので、数値ほど当てにならない宣伝はありません。
長期的な美観とは、お手入れによる結果が全てで、コーティングの性能はお手入れが如何に簡単で理にかなった方法を提供できるかとなります。
という事で、良いコーティング施工と、正しい洗車で塗装の劣化は抑えられます。
そのためには、専門的なノウハウを持つ専門店にアドバイスをしてもらうのが一番です。
と言った具合で今回はお預かりしました。
オーナー様も理屈をしっかりお伝えすれば即ご理解いただけるので、説明もあえて噛み砕く必要もなく、非常にお伝えしやすい気さくな方です。
むしろ技術系の内容のほうが好きですね!
メニュ構成は
※細部洗浄
※塗装研磨、艶出し小傷除去
※ボディーコーティング
※ヘッドライトリペア
※アルミモール劣化部のラッピング
※部分プロテクションフィルム
※他
内容はこんな感じですが作業は全てお任せ頂きました。
当然施工するコーティング内容も状態に合わせた処方で施工しております。
ヘッドライトはリペア前の下地状態。
側面は比較的新車並に質感も戻りました。
上面は針でつついたような針穴状の劣化が見られますが、お預かり時、酸化した汚れの長期間の固着と同時にイオンデポジットによるクレーター状の染みや濁りがあり、様々な劣化要素を持っていました。
特に紫外線や熱の影響を受けやすい面のために顕著に症状が現れていました。
今回の症状も作業によるリセットで随分改善され、屋外で見るには気にならないレベルまで回復しております。
事実側面は殆ど紫外線の影響を受けていませんので劣化も穏やかで非常に綺麗に仕上がっております。
事実今後の洗車時に味わっていただける水はけは、擬似的な超撥水コーティングと異なり表面密度が整った状態である事により気持ち良いほどに水が滑り落ちてなくなります。
ではオーナー様、新車塗装と劣化後の塗装では、どの様な差があるのか次回、ご説明します。