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さて劣化状態のアウディーA5。
塗装質はかなりタフなアウディーですが、劣化も限度があり、一定を超えると研磨では対応できなくなります。
洗浄後のボンネット・・・。
画像では分かりにくいですが、全体的に白ボケし、傷もぼやけさせるほどのケミカルでも除去できない酸化した染みや、陥没、も多く見られ、状態の悪い染み周辺では染みのリング状の外周に微細なヒビ割れすら確認できます。
今までの環境を聞くと降雪地帯の山陰地方で屋外保管、あまりお手入れも施されなかった模様で、塗装面のみならず外装の多くのパーツが傷んでおります。
それらを踏まえ、今回は全体的な白ボケを解消し、落とせる染みは全て取り除き、陥没痕もできるだけ目立たないように仕上げることでご納得いただいての作業です。
それでも見栄えは随分若返ります。
久しぶりに左右対比です。
ほぼ垂直に見ると傷も無くなり、メタリック粒子も浮かび上がり黒く綺麗ですが・・・
30°角で透かし見ると、黒味を取り戻した面にポツポツとつぶつぶが見られます。
これらは全て塗装が侵食された穴で、周辺の浅い染みは取れましたが深い侵食痕はこのように残ります。ピンホールという表現もありますが、ピンホールは塗装工程に不具合がある場合の現象なので今回の例とは異なります。
でも、針でついたような穴・・・ピンホールという表現が一番わかり易いかもね・・・。
コレがなくなればクリア塗装もほぼ限界まで薄くなるので、それならいっそ再塗装がおすすめですが、側面パネルや他の箇所も再塗装・・・となるのでコスト面からも難しいところですね。
とは言いつつも屋外の光では案外目立たないレベルなので言われなければ・・・って感じです。
ギラギラと乱反射する傷や、表面を覆い艶を奪う白濁した酸化膜や染みが無くなるだけで、随分と生まれ変わるのも磨きの高価です。
では、どないぞ仕上げますのでご安心ください。