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さて、ご紹介は常連様のお乗り換えのマツダ3。
かれこれ4か月待ちに待って完成。
本日無事納車でした。
綺麗なボディーラインです。
カラーは悩んだ結果、ファストバック専用色のポリメタルグレーメタリックです。
作業内容は・・・
※新車艶出し下地
※本体コーティング
※窓ガラス全面撥水
※ヘッドライト、フロントエンブレムのプロテクションフィルム
※サイドステッププロテクションフィルム
となります。
以前、マツダの開発面での拘りをお伺いする機会がありましたが、例えば深みのある鏡面仕上げのピアノブラックガーニッシュなどは、ABS樹脂にクリアー塗装を施すとかではなく、樹脂素材(ポリカーボネイト)に顔料を混ぜ込み金型に流し込み成型する手法をとっているとか・・・。
同時に、深みのある鏡面仕上げのために金型の表面処理や鋼材も見直し非常に凝った作りをしているとのことです。
静粛性の向上や、共振の振幅まで計算し素材選びや加工法、生産工程など、とても多くのものづくりへの拘りを感じます。
そこで今回のカラーですが、こういった拘りから考えると、あえてなのか、結果的になのかは定かではありませんが、独特の質感を感じます。
良く言えば、新車特有の張りのある塗装でありながら、見ようによってはメタリックでありながらソリッドにも見え、艶を感じつつも艶消ともとれる不思議な質感です。
悪く言えばかなり艶が鈍い・・・
こうなるとどこに重点を置き仕上げのゴールとするかですが、この辺は好みの問題です。
結果、艶重視でとの事でしたので、新車塗装に適した艶出し下地処理で仕上げました。
塗装を削り込んで艶を出すのではなく、表面の微細なシボや粒状感を取り除く磨きをかけて艶を出すので、塗装強度には問題ございません。
この辺がうまく処理できるのがダブルアクション研磨なのですがややこしいですね!
艶を出す事も素材のままの質感で下地を終える事も出来ますので、特に作業的な問題はないのですが、コーティング工程で分かってきたことは、比較的コーティング剤の吸い込み(染み込む)の多い塗装質だということです。
最終的に表面に吸い付くような均一な張りが整えば皮膜は綺麗に乗った証拠ですので、この辺の加減は見た目でも判断できないので経験がものを言います。
その後、反応、硬化と進めば、パキッとしたみずみずしい艶となります。
幸い、気温の高い時期も過ぎ、洗車も趣味のお客様なので、塗装コンディションは心配することは無いですね!
では、楽しんでください。
装備や質感ともに非常に満足度の高い車両です。
洗車も楽しみつつ程よくお乗りください。
この度のご依頼、心より感謝申し上げます。