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コーティングには大きく分けて4つの役割があります。
その1・・・光沢の持続
その2・・・防汚性の強化
その3・・・密度向上
その4・・・対擦り性の向上
じつはこの4つの役割こそが塗装を美しく保つ重要なポイントです。
車の取説にも「ボディーのお手入れ」に関して定期的な洗車やワックスやコーティングなどでの記されています。
その昔、私は週に1度は洗車してワックス掛けて愛車の手入れをしていました。
カーシャンプーで下洗いをして、水気を拭き取り、ワックスを塗り込みしばらく乾燥させて拭き取って、更に柔らかなセーム皮などで慣らして・・・休みの日は半日以上車の手入れでした。
それはそれで楽しかったけど、今ほどよい素材や知識もなかったので、今の自分が見たらNG作業のオンパレードだったと思います。(笑)
当時のワックス掛けは、塗装保護というよりは艶を楽しむためと撥水を楽しむためだったと思い出します。
経験と知識を積んだ今ではコーティングを行い塗装保護を最大の目的として、同時に艶も楽しんでいます。撥水とか親水にはこだわりはありません。
むしろ汚れに強く様々なケミカルに対応したメンテナンス性の高いコーティングを行っています。
ワックスの良さは手頃で塗り込みの達成感は味わえるけど、結果として油膜で塗装を覆うため、油脂系の汚れを引きつけるし酸化もするし耐久性は無いし・・・ワックスは一切行いません。
ワックス特有の艶は良いのだけどね・・・。
当時と比べるとコーティングをした今では圧倒的に作業は簡単になり、ワックスでは味わえない全く違う良さを体感しています。
さて、塗装には様々な劣化要因があり日常で使用する以上、避けれれないのも事実です。
※紫外線・・・塗装の分子間の結合を分断し酸化を引き起こたり密度を低下させることで防汚性能が低下する。
※赤外線・・・熱により塗装を軟化させ汚れの焼付きや食い込みを引き起こす。
※摩擦・・・摩擦により傷が発生し美観を損なう。
※付着物・・・鳥糞、花粉、排気ガス、油膜、ピッチ、タール、水に含まれる不純物、酸性雨、薬品などの成分による侵食や汚染。
と言った複数の要因から劣化を引き起こし「艶引き」「色あせ」「ザラつき」「割れ」「剥離」などの結果となります。
その1・・・光沢の持続
コーティング自体で紫外線を食い止めることは出来ません。ただし、コーティング自体は紫外線で分断されない優れた強度を持ち塗装面に結合し、コーティングの強度が塗装に加わることで、塗装自体の紫外線耐性も高まりますので長期的に見ると塗装の耐候性は向上します。
その2・・・防汚性の強化
防汚性はそのまま美観に直結します。コーティングは汚れることが前提で行うもので、汚れにくく汚れの取れやすい表面状態を作り上げることが出来るのもコーティングの大きな魅力です。
その3・・・密度向上
塗装はいわば粒子(ポリマー)の集合体で表面には大なり小なりの隙間も空いています。(ミクロの世界ですが)その隙間に塗装粒子よりも更に小さな低分子のコーティングが浸透し結合、硬貨することで隙間のない高密度な表面状態を作り上げます。
それにより水分や汚れの浸透を防ぎ防汚性を向上させ塗装の濁りや艶引きなどの劣化から保護します。
その4・・・対擦り性の向上
美観の敵は洗車傷や拭き傷による劣化です。コーティングは粒子自体のの硬さと粒子と粒子をつなぐ継ぎ手の硬さや柔軟性を意図的に設計できます。それにより硬さと同時に滑り性の高い仕上がりを作りだすことで対擦り性が向上します。
この様な優れた特徴と同時にコーティングに必要な要素は・・・
よく水を弾くけど滑りが悪く水が玉になるタイプのコーティングは、雨染みになりやすく濃色車のトラブルNO.1で、主にディーラー純正コーティングがまさにこれです。
水を弾くから汚れにくい・・・と言う図式は当てはまりません!
コーティングを語る上で重要なのは、お手入れせずに何か月も放置しておくと、染みや汚れはコーティングに固着し、綺麗にする際はコーティングを削り取らなければ綺麗な状態には戻りません。
洗車機で洗えばコーティング面に無数の傷がついてしまいます。
車を移動手段や荷物を運ぶ道具だと割り切れる方にはコーティングの予算を他に回すほうが役に立つと思います。
言い換えるとコーティングを最も必要とする方は・・・
※愛車精神が高い人
※洗車をする人、出せる人
※艶を求める人
※綺麗好きな人
※車を眺めて楽しめる人
※美観にコストを掛けられる人
となるのかな・・・でも多かれ少なかれ殆どの方がどれか一つでも当てはまると思います。
この要素が一つでも当てはまればコーティングはとても大きな魅力のある製品ですので、ぜひご依頼ください。
当店にしか無い深い部分のメリットをお届けします!
では次回は、車の重要なメカのお話。
外も中もメカもピカピカが私のモットーですので・・・。
最後までお付き合いくださり感謝いたします。