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さて、ご紹介は新車納車当日に御預かりさせて頂いたホンダフリード。
完成です。
常連様の奥様がお乗りという事でご依頼です。
当店のコーティングは創業以来派手な謳い文句もなく現在まで至ります。
主となるコーティングは超撥水でもなく親水でもなく、低撥水の非常にお手入れのしやすい光沢皮膜です。
コーティングと汚れとケミカル
多く相談いただくケースでは、黒のお車でコーティング済み・・・とても良く撥水するのでこれぞコーティング・・・と思ってた矢先・・・。
「比較的こまめに洗車数するのだけど気が付いた時には染みが無数に出来ていてどうやっても取れない」と言うご相談です。
こまめに洗車しても染みなる理由はそのコーティングが苦手な汚れがあるからとなります。
染みの初期段階では酸性ケミカルで対応できる可能性がありますが、原因の一つである酸化した有機汚れの場合アルカリ性のケミカルも使用します。
仮に汚れがそれなり取れたとしてもコーティングの撥水も取れる可能性が大きくなります。
そうなると再コーティングです。
ケミカルに対応できていない・・・汚れに対応できていない・・・と言う結果となります。
個人的にですが今まで経験してきた結論で言えば、土台として安定したベースコート。
様々な汚れに対応したトップコート。
のバランスが大切です。
ベースコートは各種ケミカルに対応し、酸化せず一定の密度を保ち、塗膜に強く密着し塗装の動きに追従しなければなりません。
トップコートはあえて簡単に再生できることが重要で、艶と滑りの高い汚れに強い皮膜でなければなりません。
そして最も重要なのはコーティング云々ではなく愛車が綺麗かどうかが重要で、コーティングにより綺麗が持続することです。
一度施工すればお手入れ不要で何年でも持続する物はありません。
コーティングは汚れる事が大前提
コーティングとは様々な汚れに対応し、お客様自身が簡単にベストコンディションをキープできる仕組みが何よりも重要なのです。
このノウハウは単にコーティングするだけのディーラーではまずあり得ませんし、そこまで突き詰める事もありません。
最近ご相談いただいたケースでは・・・
※赤のメタリックのお車。
※新車でディーラーコーティング済み。
※こまめな点検、コーティングメンテナンスも全てディーラーで受けている。
※現在7年経過
※ヘッドライトは3年目に劣化したのでクレームで交換(通常はクレーム効きませんので超レアケース)
※現状で全体の塗装のチジミ、クリアー剥がれ、クリアー浮き、部分クラック。
と言いう状態です。
赤のお車でもコーティングしているから紫外線も気にせず安心という事で当時新車をご購入されたとの事です。
今回のケースでは再塗装しかありません。
お客様もそれをご希望なのでいずれご紹介になると思います。
間違ったイメージの擦り込み
そもそもコーティングに紫外線を防ぐ機能はありません。
新車時にコーティングしてもヘッドライトが劣化するのが論より証拠です。
それでも何故か紫外線を防ぐという解釈が氾濫しています。
紫外線はクリアー塗装が防ぐのです。
そのクリアー塗装を守るのがコーティングです。
このコーティングを守るのがお手入れなのです。
様々な汚れ・・・ケミカル・・・正しい洗車・・・これらワードこそが重要で、コーティング謳い文句などどれもこれも同じ内容だらけで肝心な事は伝わっていないのは、我々専門店のミスリードと痛感しています。
他店との比較、他社製品との差別化・・・大げさなプロモーションと謳い文句・・・これがいけなかった・・・。
なので当店は創業以来、洗車やメンテナンスと言った、施工後から始まる日常に軸を置いて活動しています。
地道ではありますが、ご来店頂くお客様にお時間を頂いてご説明しています。
私自身が自社のコーティングユーザーとして体験した、日常で得られた良い結果が当店の基本です。
私の車は自慢ではありませんがめっちゃ綺麗です。
保管状態は完全屋外屋根なしです。
これをお手本に同じことをしていただけると同じ状態が続くという事です。
機会があれば隅々までご覧ください。
さて、尋常でなく前置きが長くなりましたがフリードはバッチリ仕上がりです。
※本体艶出し下地
※3層低撥水コーティング
※ヘッドライトプロテクションフム
※窓ガラス撥水
納車時にオーナー様も断言されていましたが、「自分で洗う事は無いので定期的に洗車に持ち込みます!」・・・了解でございます(笑)
日常でガンガンご利用ください。