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現在では車に綺麗の前提に「ガラスコーティング」と言うコーティングが施されているケースが大半です。
無機の皮膜で劣化しない・・・とか
分厚い皮膜で塗装を守る・・・とか
永久に持続する・・・とか
施工者とはコーティングと言う魔法のベールに依存し、職人気質で腕自慢に陥るのが多くのケースです。
腕が良いのは当たり前・・・料金を頂き施行するプロなのだから自慢するところではありません。
今のご時世、コーティングだってかなり進化してますので良くて当たり前。
車は汚れるのが当たり前。
なので、結論から言えばコーティングはご予算があるのなら施工した方が良いです。
肝心なのは施工した後、どうして維持するかです。
綺麗な物を綺麗なまま維持することは簡単なようで難しいのです。
しかし難しくて手間のかかる物なら長続きしません。
それを簡単で味わい深い作業にするために、私は2つの目線で考えています。
※洗車ってどうすればよいの???
※何を使って洗えばよいの???
と言う目線。
※施工以降のアフターケアの内容
※扱いやすく機能性の高い製品のご提供
と言う目線。
なので私は自分の車を店で洗いません。
完全室内の設備の揃った店での洗車は一般的には非日常ですので・・・
なので1年を通じで自宅の駐車場で洗います。
屋根も無い青空駐車場です。
そしてたまに店で洗います。
プロ目線で必要なアフターケアとは何かを検証します。(年2回程度)
そこで得られた情報をお客様にフィードバックします。
当店はローカルなので発信力はありませんが、せめて、このブログをご覧下さる方には出来るだけ分かりやすい正しい情報をお伝えしたいと考えます。
私は20年以上決まったスポンジしか使用しません。
当店ではなくてはならないアイテムの一つです。
他も散々試しました・・・でもこれ以上の製品も無いのです。
たまにムートングローブを使っても大丈夫ですかと言う話も聞きます。
フランチャイズのコーティング屋さんが使っていたりネットでもメジャーな製品だから良いものと思われています。
ムートン(羊毛)は乾いた状態では抵抗の少ない滑りの良い素材です。
しかし濡れると全く異なり重く抵抗のある摩擦力の高い素材となります。
その特性を利用し当店では初期研磨の際にバフ(研磨素材)として使用します。
コンパウンド(研磨剤)は液体ですのでバフが湿って摩擦係数が上がり研磨粒子の切削力と相まって塗装を削る事が出来ます。
やがてバフが乾いてくると摩擦係数が穏やかになり、研磨粒子も摩耗して当たりの柔らな状態となり研磨から艶出し工程と変化します。
さらにムートンは濡れると毛の繊維が開きその間に異物が噛みこむと絡みこんで取れにくいので小さな砂利なども絡みこみやすく洗車傷となります。
そう言った意味から使用しないのです。
安全なのはスポンジと言う結論に至ります。
同時に泡だらけも良くないです。
泡により洗浄面が見えなくなり、何処にどれだけの汚れがあるか分かりにくりので洗車傷のリスクが高まります。
粘度も高く泡持ちの良いという事は濯ぎの際の洗剤の残留も高まります。
泡だらけのムートン洗車は、経験を積んだプロが余程丁寧な作業の場合を除き通常は危ない作業です。
シャンプー液による適度な泡と潤滑と保水力が高く扱いやすいサイズと形状のスポンジが、私の経験では一番良い結果となりました。
次回はスポンジの特徴と使い方です。