カテゴリ: NEWS
今と昔・・・現在進行形で同じ仕事をしていますが今と昔では自分の目線が変わってきました。
昔は職人として突き詰める事と、コーティングの性能にやっきになって工業試験場にもその都度出向いて技術員さんたちに色々とご指導を頂いたりもし、試せるものは自分で試してコンパウンドもバフも色々試して見ました。
当時は板金塗装屋に勤めていたので色々なメーカの塗装を触る機会も多く、事故等で交換した廃棄パネルなどは良いテスト材料でした。
と言うのも当時塗装で使っていた塗料は日本ペイントの塗料だったので、試すも何もその塗料でマッチングが決まってもメーカ別の塗装では上手くいかないケースが多々ありました。
それも今となっては良い経験で、しかも楽しめたのが何よりでしたね。
そんな昔もあり今は職人目線ではなく、一人のコーティング車両ののユーザーとしての目線で考えるようになりました。
偉そうにあれこれ言ってもとどのつまりは洗車なのです!
そしていま私の一番の興味の相手は水です。
車が汚れるのは主に水が原因です。
雨の降らない乾燥した地域では埃をかぶる事は有っても雨染みや泥汚れに困る事はありません。
逆に雨しか降らない地域(現実にはありませんが)では雨で常に洗われて汚れが乾く間もないので汚れる事もありません。
要は降って止んで乾いて汚れとなる・・・と言う訳なので如何に水を害のない存在にするかです。
敵対するのではなく味方にする・・・この考え方が一番合理的。
と言う事で洗車のご紹介。
高圧洗浄で細部の汚れを叩き出します。水温は約70℃。
高圧洗浄機の利点はココに限りますね・・・塗装面はサラリと流す程度で十分です。
汚れは際に溜まるのです!
ネジ穴の個所・・・こういう細かい個所に砂利が存在します。
ぶっ飛ばします。
この一連の叩き出しが終われば高圧洗浄機はお仕舞。
洗い道具はスポンジと刷毛。
お湯割りシャンプーで洗います。
開口部やステップ・・・ココもちゃんと洗わないと拭き取りの際に砂利噛みでクロスが汚染され拭き傷となりますので必須です。
スポンジはその都度濯いで汚れたままシャンプーバケツに入れません。シャンプー液を汚さないのが重要です。
写真撮りながらは大変(笑)
バケツの中に砂利が混ざるしスポンジも砂利のまま使うと・・・想像できるでしょ!
手間と言わず濯ぐのが最良のリスク回避です。
という事でサイドは状態次第で上半分と下半分に分けて洗います。
洗い終わり泡が引いた後のバケツの中はこんな感じで綺です。
シャンプの後は濯ぎ。
シャワーで水のさばけ方を確認します。
水が色々な情報を教えてくれます。
軽く拭き取る・・・特に何もない・・・初期の雨染みなどがあればここで薄っすら浮かび上がります。
これも水分子が存在を示してくれるのです。
特に問題ないのでトップコートの総入れ替え。
雨染みと異なる他の酸化汚れなども古いトップコートごと取り除きます。
白く浮き上がり・・・
もう一撫ですると・・・無くなったので透明になりました。
側面は水の通り道が分かりますね!
最終の濯ぎ・・・
水が1枚の膜になって重力に従い剥がれて・・・
良い感じ。
エアーブロー。
仕上げのトップコートは洗車のお供の「グロスレイヤーコート」。
汚れに備え水を味方に汚れの固着を防ぎます。
何処もかしこも全部塗布。次の洗車が楽になります。
完成。
今回の洗車は定期洗車で健康診断みたいな感じですね。
健康そのものなのでご安心を・・・。
当店の洗車は「洗浄」と「診断」と「ケア」と「予防」の4本柱。
目にする洗車と見た目は同じでも内容がしっかりと整ってます。
私の洗車の考え方がこのような内容なので、これを整理してシンプルにまとめたものが「洗車レクチャー」や「追い洗車レクチャー」でお伝えする内容です。
簡単です!
当店のお客様は洗車に困る事はありません。
ご自身で洗えなければ洗いに持ってきてください。