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洗車はいたってシンプルで、よくよく考えるとごく普通の事で構成されます。
ご参考までに・・・
洗車の前に車の周りを一周回って状態の確認。
①汚れ具合
②汚れの溜まっっている個所
そして洗い始めます。
先に確認した状態に合わせ「予洗い」を行います。
予洗いは汚れの溜まっている個所を水圧をかけて叩き出したり、砂利等の傷になる付着物を出来る限り取り除く工程です。
理想は高圧洗浄器ですがホースの水圧でも一定の効果はあるので私の場合、自宅で洗いますが高圧洗浄機はシャーシを洗いたい時に使う程度で、普段は出し入れが面倒なので使いません。
温水高圧洗浄で隅間の汚れや溜まっている砂利等を叩き出します。
実はこの工程に結構な時間をかけます。
高圧による叩き出しは2周回ります。
初めに流した個所から再度、水と共に砂利も流れ出てくるので、再度取り除く事と共にステップなどは落ちきらなかった付着物がふやけてますので2周目で良い感じに除去します。
極力摩擦に頼らず、隙間から流れ出てくる砂利等の洗車傷のリスクを一気に低減するための工程なので実はかなり重要なのです。
ココを丁寧にするかしないかで長いその先のコンディションが大きく変わります。
予洗いの後はシャンプー洗浄。
スポンジで優しく撫でる程度で十分です。
細部は刷毛を使い隅々の汚れを取り除きます。
今どきよく見る泡スプレーで全身モコモコの泡だらけで洗う方法・・・そしてムートングローブで上から下までスリ洗い・・・
当店では絶対に行わない方法です。
泡がまとわりつく事で細部が見えなくなり、砂利溜まりも見失い更には砂利が噛み込むと中々取り出せないムートングローブで一気に洗うので、もはや目隠しして洗っているのと同じです。
同時に泡が乾きシャンプー焼けの原因になったり、粘度の高い泡がモールの隙間に入り込んで後に悪さをします。
仮にこの方法で洗うなら、パネルごとに水を貼ったバケツでムートングローブに絡みこんだ砂利を濯ぎながら洗う事を推奨します。
脱線しましたが、スポンジで取れない固着物はマイクロファイバークロスで優しく掻き出すと余程の事が無い限り綺麗に取り除けます。
そして濯ぎ流し。
高圧洗浄機は使いません。
シャワーでたっぷりの水で素早く濯ぎます。
この意味は水のさばけ方と水が目に見えないけど実は存在するミクロの汚れに引っ掛かり存在を知らせてくれます。
水は全てにおいて味方なのです。
そしてリセットケミカル。
水が教えて切れた状態に合わせ古いトップコートごと分解除去します。
そして2度目の最終の濯ぎでモールの際や開口部などに入り込んだシャンプーやケミカルをしっかりと濯ぎます。
同時に洗い残しが無いかもチェックします。
そして水切り及びエアーブロー。
拭き取りの際も見た目では分からないのですが、ある感覚ともとに仕上げています。
それは全ての工程で言える事なので、言い換えればそれがノウハウなのかな?
完成。洗車時間は2時間。
窓ふき、室内清掃、ホイール、シャーシ洗浄含みます。
洗車は多種多様・・・ヤバい洗車が大半・・・
例えばシャンプーの後、モコモコの泡を高圧洗浄機で吹き飛ばすのならモールの際やカウルトップ、開口部に入り込んだ泡もしっかりと濯ぐのなら良いですが、表面だけ吹き飛ばした場合、モールの隙間に入り込んだ泡(洗剤)が後の雨等で流れ出て、乾いて紫外線で焼かれてロクな事になりません。
予洗いもそこそこに挙句はムートングローブでステップを擦り洗い、砂利などが噛み込んだまま何も確認せずそのまま洗い進める内容が大半・・・もはやヤスリ掛けで確実に洗車傷になりますね。
今どきはSNSやネット動画等で様々なケミカルや除法が氾濫し「正解」が分からないですね。
どれがダメとかでなく何がダメでもなく、理屈が合えばそれが正解なので当店の方法が全てではありません。
そして理屈はお客様にとても身近な当たり前です。
派手な物ほど胡散臭いですね(笑)
洗車はとてもシンプルで良いのです。