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第一回から最終回まで、記事の中にキーワードの文字が隠れています。
上から順に繋げると何かの簡単な言葉になりますのでお探しください。
今回は4文字の動物。
全ての回のキーワードをご来店時に言って頂くとプレゼントを差し上げます。
水は無機性質で水溶性の様々な成分を溶かす役割をもちます。
その代表的なものが「イオンデポジット」とか「シリカスケール」と呼ばれる も ので基本的にはこの2つは呼び名が違えど同じものです。
では何が溶けているのか?
それがミネラルです。
主に「カルシウム」「ナトリウム」「カリウム」「マグネシウム」「ケイ素」と言った主にアルカリ性の水溶性物質で乾くと白くなる原因がこのミネラルによる無機汚れです。
これらは水道水に含まれるだけではなく、日常の砂埃などの微細なダストに も 含まれており、それらが雨により溶け出すために水道水や地下水からだけではなく、自然の雨でも無機汚れは発生します。
自動車、工場、発電所、ビルのボイラーなどで石油や石炭を燃やすとき、二酸化硫黄、窒素酸化物といわれる汚染ガスが大気に放出されます。
これらは大気中で硫酸や硝酸に変わり、これらが気流に乗り雲を作っている水滴に溶け込んで、雨や雪や霧として地上に戻ってくるものです(湿性沈着)。 このとき、硫酸や硝酸がたくさん溶け込んでいると、雨水は強い酸性を示すことがあります。 これが酸性雨と呼ばれる由来であり、有機物質による大気汚染が原因です。
それと、車のドアミラー、ドアハンドルの内部のグリスの溶け出しも有機汚れですね。
花粉、黄砂、塩風、鳥ふ ん 、樹液、他・・・
そして、全てにおいてこれらを運んでくるのが「水」となるわけです。
これだけ聞くと水は愛車にとって悪影響しか及ぼさない存在のように感じますが、実際は異なって、水が悪いのではなく、水に溶け込んだ何がどのように作用するのかが問題なのです。
乾いた後に残留した無機汚れは硬度の高い(硬い)極小の微粒子でその硬さゆえ頑固に固着すると容易に除去できなくなります。
そしてそれらはリング状の土手を作り、土手に再度水が溜まりやすくなることでより立体的に大きな汚れになってしまいます。
実は有機汚れも無機汚れ同様に極小の微粒子も存在します。PM2.5などの粒子などが代表的なものです。それらは水と混ざり粘性を帯びると付着した際の接着効果となり他の汚れを呼び寄せ同じ箇所に水が溜まりやすくなるために徐々に汚れの範囲が広がります。
そして無機汚れと有機汚れは密接に連携しており、無機汚れが作ったどて煮用浮汚れの成分が残留し、さらにそこに同じことが繰り返し起きることでボディーの染みの原因となります。
無機、有機のほか熱湯などを使い取り除くことでダメージを回避できますが、付着から時間を置いたものは塗装を膨潤(ふやかせる)劣化を引き起こしますので早期の除去が何よりも重要です。
無機汚れに有効とされるのは「酸」です。
アルカリ物質であるミネラルを「酸」で分解できますので汚れの初期段階で使うことで大きな効果をもたらせます。
上記の複合的な汚れで侵食された塗装面
では次回は有機汚れを考察します。
①塗膜のエッジング
②光劣化
③ラジカル
などの少し専門用語が出ます が 分かり易く解説するのでご参考になれば幸いです。
今回のキーワード「◯◯◯◯」