カテゴリ: Q&A
A3
既に2月になるとスギ花粉が飛散します。
花粉にはいくつかの危険があります。
①花粉が積もり水分が加わると危険。
②その後、水分が乾き日に焼けるともっと危険
③花粉時期は黄砂の時期おまけにPMなんたらの
汚染物質も飛散。
④花粉、黄砂、PMのトリオで攻めてくる脅威。
では解説。
先ずは①
花粉は植物が子孫を残すための重要なプロセス。
それ故に強い成分でもあります。
花粉は、単体のうちは少し粘りのある粒子ですが
水分が加わると、一気に花粉中の成分が溶け出します。
溶けだした成分は塗装にも貼りつき、非常に粘りの強い
接着剤のような性質で、乾くと硬く収縮していきます。
そして②
その収縮の際に、周辺の塗装を引っ張って変形させます。
同時に塗装を浸食する危険もはらみます。
まるで爪を立てられた肌のように。
それにより塗装に洗車でも取り除けないシミとなり
その後、放置していれば知らぬ間に塗装は浸食されていきます。
さらに追い打ちをかけるように③の脅威。
花粉、PM飛来も同時に起きるため、溶け出して
接着剤のような花粉染みに、黄砂やPMが
へばりつきます。
黄砂は鋭いエッジの有る硬く非常に小さな
粒子で、花粉と混ざり合い、塗装面をザラつかせ
落ちない汚れを取ろうと、力を加えて
洗車をすると、洗車傷のオンパレードとなります。
おまけに④
PMはご存知のようにスーパーマイクロ粒子で
排気ガス(酸化した油性の公害物質)
ですので、塗装を酸化浸食を助長させます。
花粉症例。
除去後
まとめ
花粉はあらゆる汚染物質を張り付ける接着剤で、
乾くと塗装に爪を立てるように食い込んで変形させる。
油断してたら修正できない陥没クレータとなる。
これを防ぐには、花粉時期は出来るだけこまめな洗車を
行ってください。
もし、花粉の染みが出来た場合・・・。
既に雨染みなどがある場合は、お客様には
どれが何の染みか判断できないかも?
簡単な対応策は、
ボンネットやルーフによく発生するので
①大きなバスタタオルを気になる個所に広げます。
②お湯を沸かします。(80度程度)
③お湯をバスタオルにかけ蒸してやります。
④染みがとれるまで繰り返します。
⑤その後通常の洗車を行えば完了です。
樹脂パーツや、アルミボンネットヘッドライト
などが熱で変形しないか注意が必要です。
※あくまでも自己責任でお願いします。
深追いは禁物よ!
要は、乾いた花粉成分を熱でふやかす訳ですね(笑)
しかし、この方法は、初期状態の染みにしか通用しません。
無理と判断したら、直ちに当店に御相談ください。
絶対に磨いたり研磨材などで擦らないでくださ。
戻る物も戻らなくなりますので・・・。
花粉の染みは色々試してみて、どうしてもダメな時の最終手段が研磨剤の使用です。
くれぐれも安易に磨かれないようご注意ください。
意味が解っていな作業者は直ぐに削ろうとしますので・・・。
当店施工ユーザー様は、ケミカルNO・9リペアコート。
NO・8ウオータープルーフコートでも良いのですが、濃色車両はこちらが花粉時期はベスト。
防汚性能の強化にお使いください。
花粉情報サイト
//www.tenki.jp/pollen/
下記リンク↓
こちらも併せてお読み下さい。
洗車の事を少々・・・
//cw-zen.com/blog/9605/