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さて、昨日の引き続きでアクセラスポーツです。
新車グロスアップコースの下地研磨終了。
本日はアイパッド画像。
昨日は下処理としてのケミカル洗浄と、2パネル程磨いただけだったので今日からが本命。
と言いつつ本日も納車や引き取り、お預かり等で結果夕方前からの作業。(涙)
昨今、国産車の塗装は「ゆず肌」が目立ち、ユーザー様の中には「ゆず肌を何とかしてほしい・・・」と言ったご要望もございます。
実は「ゆず肌」・・・(塗装面の凹凸によりぼてぼてとした質感)は、凹凸の山谷の山の箇所を削れば滑らかに変化します。
正し当店ではその様な作業はお勧めしませんし、事実行いません。
山を削ると言う事は、必要な塗装強度も同時に失う事となり、結果的に塗装の耐久性は著しく低下します。
これは、「新車塗装ならではの特性」を失う事にほかならず、凹凸はそのままで艶を引き立てる事で、お客様の見える質感が明らかに向上する結果を常に実践しているからです。
では、塗装の何が失われるのでしょうか?
実は、塗装面は最上部の表面から塗装内部までの僅かな厚みの中で、塗装の硬さや密度が異なる性質を持ちます。
専門用語で解説すると理解不能になりかねないので、お得意のたとえ話・・・
何時ものタイルとレンガ。
タイルの表面はツルツルで非常に綺麗で滑らかです。
それを削り込んでいくと、ザラザラした素地のレンガの様な状態になります。
当然、水は染みこむし、汚れも染みこみ取れなくなります。
塗装もこれと同じことが言えるため、塗装面を多く削る事は、密度と硬さや強度の最も高い表面を失う結果となります。
確かに、品質の良いコーティングを行う事で、表面的には硬さや強度は向上しますが、あくまでも土台である塗装が柔らかく強度の無い状態では、砂地の上に家を建てるような物・・・。
コンクリートの頑丈な基礎の上に立てるから家の強度は保てるものですし、地盤そのものの強度が無い場合は、地盤改良で地盤から強度を高めるのも建築では常識ですね。
当店は専門店なので、単なるコーティング屋と異なり、強度が低下した塗装面に対するベースコートなどもございますが、新車から行う必要はありません。
あくまでも「劣化した塗装」のための物であり当然費用も高くなりますので、新車には必要ありません。
では・・・研磨無しでコーティングすれば良いのでは???
事と次第ではそれもまた事実です。
新車とは言え無傷ではないし、時としてケミカルだけでは取り除けない染みなどを気にしないのなら、理屈を知らない下手な研磨と、研磨後のコーティングの密着を損なう仕上がりでは、何もしないでコーティングしたほうがましかもしれませんね。
これらのイメージイラストは近日中に製作しますので、改めてご紹介します。
今回の内容がより分かりやすく簡単に御理解頂けます。
さて、肝心なアクセラスポーツは、塗装強度はそのままに、ゆず肌が気にならないレベルで艶を増し、滑らかな状態にて研磨終了。
洗浄前なので粉まみれですが(笑)
研磨後の最終洗浄を行えば、実にスッキリした無垢な塗装面となります。
コーティングを密着は目に見えない工程ですので、適当はダメ。
では完成は後日。
オーナー様、ご満足いただける仕上がりをお約束します。