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作業中のセレナ。
順調にコーティングは完了。
さて、このセレナの塗装はダイヤモンドブラックと言う塗装色ですが、俗に言う傷の自己復元型塗装(スクラッチシールド)です。
柔軟性の高い弾性クリア塗装により傷を受け流す力が高く傷が入りにくい特徴があります。
事実、通常塗装よりは同じ環境で同じお手入れをしても、洗車傷の発生頻度は低い傾向にあります。
その逆、撥水特性が強く、いとも簡単にイオンデポジット(雨染み)が発生しやすく塗装の陥没が目立ち、濃色車にとってはかなりのデメリットです。
同時に小傷が発生し、研磨で処理する際もそれにちなんだ技術も必要で、通常塗装よりは研磨難易度が高い傾向にあります。
プロでもまともに磨けない(本人は磨けたつもり)事例も未だにございます。
更に、新車時の塗装のボケとゆず肌で肌質が悪く、目の肥えたお客様は艶の無さにクレームを言う方もよく耳にします。
何て言いつつも、細かい事を気にしないなら塗装としての問題はないので、お客様がどこに拘るかですね。
今回の御依頼は、艶を出してのコーティングを御希望でしたので、研磨は必須です。
正し、ゆず肌そのものを滑らかにする程の強い研磨は、塗装耐久性を無視した作業なので行いません。
コーティング後の仕上がり確認中ですが、つるしの新車と比べ艶濁りの無いクッキリとした状態になっています。
窓ガラスも全面撥水加工で視界スッキリ、防汚性もバッチリ。
お返しが楽しみです。