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今回お伝えするのはまたもやディーラー純正コーティングの問題点です。
毎度の事に矢面に立たされ全国で物議を醸しだすディーラー純正コーティングですが、何が原因でどんな問題があるのでしょうか?
最大の問題は、コーティング作業は専門性の非常に高い分野で、それなりのスキルを持つ人材が必要となりますが、ディーラーにはその人材がいないという点です。
コーティングにおけるスキルの殆どは経験から生まれるものであり、経験とは作業してきた数その物となり、その時間の中で座学による知識を学び、調べ、検証し一人前になります。
整備士のように専門学校や大学で学ぶ機会もなく、腕の立つ職人の元で経験するしか身につかない、良くも悪くも「職人気質」の強い職種となります。
同時に作業者自身のセンスと人間性も加味されるので一人前になるには大変です。
今はシステム化が進んで作業全体を簡易的なマニアル化し、数日の講習で即実戦投入という例も多くあり、大した知識も経験もないものが行う作業である以上、結果はたかがしてています。
それでも数をこなしていくうちにそれなりに仕上がるようになってきます。あくまでも素人目線で・・・。
そして問題が起こります。
雨染み、イオンデポジット、シリカスケール・・・色々言われますが早い話が洗車でも取れない染みです。
専門店がなぜディーラと同じ液剤を使わないか?
知っているからです・・・数多くの問題点を。
しかし専門店で取り扱う製品は専門設備と経験豊富な職人だから扱える製品が多く、ディーラーの求める簡易的な製品とは大きく異なります。言い換えれば、「ディーラーの求める製品とは、お客様でも出来るレベルの製品」ということですね。
その上に、トラブル回避のノウハウやアフターケアのノウハウも持ち合わせていないので、先の画像のように不具合が起きても全く対処出来ません。
今回のお車は普段から洗車も行うし、適当な扱いはしていないオーナー様のお車です。そうなると何処に問題が合ったのでしょうか?
問題はこのコーティングは簡単に汚れが固着するという大きな欠点があることです。
ご相談下さる多くはこの様なケースで、最も多いのが雨染みが取れないという状態です。
ちなみに先の画像のシャンプー洗車後の画像です。
言い換えればお客さまが普段洗車する洗車ではどうにもならない状態ということです。
このケースではケミカルでも除去はできません。
染みは既に塗装を劣化させていますので研磨による修正しかありません。当然ですがディーラーでは全く対応できない作業となります。同時にプロ施工店でも間違えた作業では塗装の強度と耐久性を著しく低下させます。
特に今回の状況と塗装質ではね!
本当の意味での専門店とは、この様なケースでも的確な作業が行えるノウハウを持ち合わせるということですね。
では明日は具体的な作業をお伝えします。