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さて、今日はボディーケアでなくてエンジン等のケアに関して。
最近はロングライフオイルと言って、1年ごととか2万キロごととか、とんでもなく長い期間オイル交換しなくて良いというお話があります。
お客様からも「本当に大丈夫」って相談されるので、今回はかいつまんでオイルの関してご説明します。
CO2削減や環境問題からエンジンオイルの消費も減らさないといけない事情とか、エンジンやオイルが高性能になったからと言う理由からなのかはともかく、欧州では問題ないのかもしれませんが日本の道路事情では如何な物かな???
エンジンにとって最も過酷な乗り方の一つとしてチョイ乗りとストップ&ゴーを繰り返す日常です。
例えば・・・私の場合・・・昨日社外の追加メーターを付けたので作動とオイル漏れ等が無いかの確認のためしばらく通勤に使います。
ブースト計は負圧取り出しの際の付属の3つ又のサイズが合わなかったので、別の3つ又を手配中につき作動してません。(笑)
通勤距離5キロ、通勤時間15分の日常です。
始動直後の油圧と水温。
油圧は6㎏/㎠・・・冷えてオイルの粘度が高いので始動直後はこんなものです。
水温は20℃以下。
。
店に到着直後。
油圧1.5㎏/㎠・・・油温が上がるに従い圧も下がります。アイドリングでの正常範囲。回転数が上がれば当然ながら油圧も上がります。
デリカd5では8㎏/㎠ぐらいまで上がるかな?
ラジエター手前の水温はまだ40℃程度です。(シリンダーブロック内の温度は70℃前後と思います)この温度差は別の機会に・・・。
エンジンの適温が85℃~95℃前後とされています。
エンジンを切る段階でも適温になっていません。
この事から読み解けるのは、この乗り方は「シビアコンディション」となります。
特にディーゼルエンジンには最悪の乗り方です(汗)
シビアコンディションとは負荷の多い走行を指すのではなく、日常のあちこちに潜む乗り方にこそが多く該当します。
この状態ではエンジン内部に発生した水蒸気の残留による結露により、エンジンオイルに水分が少しずつ混ざり込みオイルが乳化するリスクがあります。
は他のリスクもありますが長くなるので別の機会に・・・
チョイ乗りしかしない車のオイルフィラーキャップの内側に白濁したオイルの汚れがあると、シリンダーヘッドなども当然乳化したオイルで汚れています。
整備ではちょくちょくお目にかかる光景です。
これはやがて潤滑不良や油路のつまりなどに繋がり、故障を引き起こし時としてエンジン破損まで行きつきます。
エンジンをしっかり温めて水蒸気も乾くレベルまで上げてやる運転も重要なのです。
オイル交換はそれぞれのメーカーの定めた目明日はありますが、全ての人がそこに当てはまるとは限らないので個別にコンディションは自己管理するもしくは、定期的な点検もしくはプロに相談することをお勧めします。