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コツコツ作業を進めていたプジョーの磨き工程のご紹介。
他店でコーティング済みなのでメンテナンスでのお預かりのはずでしたが、お預かり時、メンテナンスでの限界や満足していただける仕上がりを保証できない点などをお伝えし、今回はリセットコースとなりました。
オーナー様がかなり気にしておられた全体的な艶の引いたくすんだ状態の改善を主に、細部なども含め可能な限り綺麗に仕上げて参ります。
細かなオーダー内容は後日。
洗浄後。
特に悪い雰囲気ではなさそうですが・・・
傷もあまりなく何がいけないの???って感じですかね。
雨染みもあまりなさそうな感じ???本当に???
拡大。(マスキングテープはカメラのピント合わせのために貼ってます)
では、これでどうかな?
今一つピンとこないね!
テスト研磨・・・これでどうかな・・・あからさまな違い。
実はこの原因はコーティングの副反応。
見た目には然程感じないだけで全体を覆うスケール(雨染み)の影響で白ぼけています。
ほぼフラットに雨染みの膜が出来ているから見えにくいだけです。
同時に、フランス車特有の経年劣化による塗装の収縮と言いますか、ピンホールの様な微細な粒状感も合わせて全体がすりガラスのようにくすんでいます。
傷が少ないのはオーナー様の洗車が上手な証拠なので、お手入れ不足が原因ではなく、正しいアフターケアの仕組みやメンテナンス製品とのマッチングが無かった事による物ですね。
コーティングは施工したら終わりではないのです。
メンテナンスで仕上がるとかのレベルでは無かったです(汗)
コーティングの厚みなど関係なく、黒く戻った時点でそれは純粋な塗装面ですので・・・
何故なら白ばみそのものがコーティングだからです。
悲しいけれどそれでいいんです。
コーティングは入れ換えの出来る皮膜です。
再塗装はコーティングの何倍も費用がいるのでコーティングの再施工が安上がりです。
塗膜はできるだけ薄く無駄なく研磨してまいります。
今回はシングルポリッシャーも使ます。
最近は何でもかんでもダブルアクションですが、状況次第ではシングルから始めた方が塗装は減りませんしキメも整います。
これは、それぞれの機材の回転軌道と特性に由来しますのでお客様には何のことかさっぱりですね(笑)
塗装状況によりベストな方法をチョイスしますのでご安心ください。
綺麗になりますのでご安心ください。