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ん~~連日猛烈業務。
しかし山ほど画像は撮っているのですがご紹介する間もなく・・・と言い分けを。
さて本日お返しさせて頂いたポルシェ・ケイマン。
2007年モデルでボンネット、ルーフ、リヤゲート等の上面は塗装が劣化しクリアー剥がれを起こしており、同時に他の個所も擦り傷なども含め再塗装を含めた「レストアコース」のお預りでした。
以上を踏まえ、塗装、塗装が不要な個所はリセット研磨、数ヶ所ドアパンチ等で発生した小さな凹みをデントリペアで修復し仕上げの3層コーティングで完成です。
塗装の寿命に最も重要なのが「クリアー塗装」の健康状態です。
そして塗装に最も悪影響を及ぼすのが紫外線です。
毎度言っていますが「コーティングに紫外線を防ぐ効果は無いに等しい」
むしろ無いと思ってください。
コーティングそのものは紫外線で劣化しないので単体では非常に耐久性はありますが、それを勝手に勘違いして紫外線に強い・・・イコール、紫外線から保護・・・と置き換わったのかな???
しかしコーティング(きちんとした製品)が持つ最も優れた機能が結果として非常に重要な塗装保護となります。
元来石油からできた有機化合樹脂の一種である塗装は、紫外線、赤外線、酸化、加水分解、汚染物質による劣化、摩擦による傷などの屋外で使用する以上、避けられない劣化と対峙します。
それらが複合的に塗装をむしばむのですが、コーティングが受け持つ役割は「紫外線以外からの可能な限りの保護」を行います。
そもそもクリアー塗装の最大の魅力は紫外線からの保護が最も優れた機能なのです。
これにより紫外線以外の複数の要素が塗装劣化に絡まなくなり、結果、塗装が持ちえない機能と強度が向上し耐久性は素晴らしく向上します。
コーティングはいわゆる塗装の強化剤です。
そこに機能性として防汚性の高さとお手入れの容易さが加わります。
しかしその恩恵は理にかなったコーティングと正しい情報が組み合わさった場合のみですけどね!
などと長ったらしく言いましたが今でも紫外線をカットなどと言う製品がありますが、それなら何故ヘッドライトが黄ばむのか???そこに答えがあります。
と言う一連の理を具現化しケイマン完成。
愛着を持って乗り続けてきた味と言いますか貫禄があります。
綺麗な物は綺麗に・・・でもサイドステップの微細な飛び石の打痕もシートのしわもハンドルの適度な擦れもテカリも味です。
しかし劣化と味は別物が前提ね!
ヘッドライトもリペア及びプロテクションフィルムで綺麗に復活。
これに勝る費用対効果はありません。
新品だと片側30万ぐらいするのかな???リペアの場合左右で今回の場合は66,000円です。
リヤバンパーも取り外して変形修正、ガリ傷修正、塗装を行いナンバープレートも外したので陸運局で再封印もしております。
ナンバープレートは現物を綺麗にクリーニングしてコーティング完了。
テールレンズも新品の輝きにリフレッシュ。
ドアミラーのベースもかなり劣化していたので半艶の黒で塗装。自然な仕上がりです。
元々はカピカピに劣化した未塗装樹脂。
リヤフェンダーはドアパンチの凹みがあったのでデントリペア・・・でもリヤフェンダーは袋構造なので内側から凹みを押し戻す作業が出来ない・・・
オーナー様の許可を頂きインナーフェンダーンダーに15mm程度の穴を空けます。
そこからリペアツールで凹み修理。
穴はグロメットを2液の硬化型コーキングで防水し穴をふさいで完成。
仮にデントできない場合はリヤフェンダー、サイドシル、Aピラーまで1枚物の外板パネル全面を塗装する羽目になります。
デントはそれを回避しローコストで凹みを修正する素晴らしい技法です。
なのでメンテナンスや既にお乗りのお車のコーティングご依頼の際にご依頼いただくケースが多いですね。
塗装・・・色も粒子も違和感なく仕上がり。
画像上のパネルがボンネットで塗装させて頂きました。
下側はオリジナル塗装のまま磨きで新車レベルまで綺麗に仕上げております。
リヤゲートも全面塗装、ケイマンのエンブレムは劣化でポロポロだったので新品に交換。
フロントバンパーも綺麗に塗装し直して構成パーツも全て綺麗に整え組付け完了でオーナー様も感無量。
気持のよいお返しが出来ました。
お帰りの際は「少しドライブして帰るよ・・・」ってご年配のオーナー様ですが子供みたいに楽しそうでした。
車も幸せですね。
何をこだわり何を目指すかは人それぞれですが、喜んで頂ける仕事であると改めて思いました。
趣味の洗車も当店自慢のアイテムを使って楽しんで下さい。
そして眺めて悦に浸る・・・これが醍醐味です。
ご依頼、誠にに感謝申し上げます!