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今回は「イオンデポジット」「シリカスケール」についてです。
この2つのワードは同義語なので以下当店で普段使っている「イオンデポジット」で尚且つ雨、雪など空から降り注ぐケースで発生する例を中心に進めてまいります。
水はさまざまな物質を溶かし込む性質を持ち、気象条件や季節、地域性により異なりますが、雨や雪が地上に到達するまでの間に大気中のマイクロ微粒子の浮遊物や酸性雨の原因となる排気ガス物質などを取り込んで降り注ぎます。
雨水には酸性雨の原因物質である窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)などを由来とする有機物イオンや、ニッケル、銅、亜鉛、銀、カドミウム、鉛などの重金属類イオンなどが含まれていることにあります。
そして雨降り後に水分だけが揮発しその後残留したものが「イオンデポジット」となります。
これは厳密には決まっていませんが、経験から言うと洗車をしない場合2ヶ月以内に確実に発生します。
2ヶ月以内の場合、乾いた状態では見えないが、拭き取り時にクロス等で拭いた際にリング状に染みが浮き上がり乾くと消えるものでリフレクションコートで除去できるものが大半。
3ヶ月以上経過の場合、乾いた状態で白色蛍光灯などの照明下でよく見えるもので、太陽光の下では意外と見えないので見落とされやすいが、リフレクションコートや通常の洗車での除去は不可なので「スケールリムバー」での除去で問題解決。
6ヶ月以上経過の場合、ユーザーでの除去は不可で状況次第でコーティングや塗装を侵食し重度の塗装トラブルを引き起こす。
基本は最低でも毎月の定期的な洗車及びトップコート(当店ではリフレクションコート)による「イオンデポジット対策」を行い発生することを前提に固着させず簡単に除去できる状態にしておく事が最大の防御となります。
ここで使用する成分次第では逆に汚れを引き寄せる場合もあるので実はなんでも良い訳ではない!
水は弾くけど油性系の汚れを寄せ付けやすい成分とか・・・ね。
何事も早めの対策で「酸性ケミカル」による除去が最善策です。
最近はネットなどでも売られてますが、当店では実は10年以上前から当店ご利用のユーザー様のみに現在もご提供しております。
ただし「酸性ケミカル」には「正しい使用方法」が非常に大切で、化学反応で汚れを落とすために扱いを誤ると取り返しのつかないダメージを愛車に与える重大な惨事となります。
最近はyoutubeなどでも散々紹介されているケミカルですが、本来はリカバリー方法を熟知したプロのみが取り扱う「完全業務用溶剤」でしたが昨今のコーティングブームと洗車ブームで、安易に不特定多数のユーザーに売っているケースがありますが個人的にはNGです。
なので開業以来、いかなる場合でもご来店いただいた方のみに使い方をお伝えした後に販売しております。
そうは言っても当店の洗車では毎回使用し、欠かせない重要ケミカルの一つで、もはやシャンプーと同じぐらい常時使用するケミカルです。
ただし当店で使用る成分は反応速度と分解性能を強化した完全業務用も使用します。
お客様に販売するものは最も扱いやすく効果も十分な濃度でお渡ししておりますのでご安心ください。
ご存知の方も多い私の愛車デリカD5は、洗車は野晒しカーポートもない自宅の駐車場にて当店で皆様にご利用頂いている洗車用品のみで洗っています。
これには厳格なポリシーがあり、専門店の店主だから自社の機材や設備を駆使しての業務洗車ではなく、どこまでもユーザー目線で当店ユーザー様と同じ環境にこだわり洗っています。
そこで得られるノウハウこそ最もユーザー様に身近でどなたでもその日から同じ内容で洗車できる仕組み作りに貢献しています。
そして「酸性ケミカル」は3ヶ月に一度の頻度でボンネット、ルーフの上面をメインに、気になった場合のみ側面も使用します。(側面は半年に一度使うか使わないかです)
酸性ケミカルは非常に有効なケミカルですが頻繁に使う必要はありません。
なので、全ての皆様の納車の際にお伝えしています「施工後のスケジュール」ですが「今後は3ヶ月〜4ヶ月に一度、当店の洗車コースをご利用ください」とお伝えしているのが・・・
実は・・・この期間はで当店の洗車で徐々に蓄積しているであろう「イオンデポジット」や目に見えない「酸化汚れ」や「トップコートの完全入れ替え」をケミカル洗浄のタイミングで行っています。
ここで使用するケミカルは分解能力が高く当店のコーティングにペアリングしていますので、他店施工のコーティングの場合コーティングにダメージを及ぼすケースもあります。
シャンプー後の拭き取り時に粒々と現れたものが「イオンデポジット」
酸性ケミカル「スケールリムバー」での洗浄後
もはや痕跡もなくクリアーそのものの仕上がりです。
次回は「イオンデポジット」が招く重大な塗装トラブル編です。