カテゴリ: NEWS
洗車とは汚れに向きあう最も難しく奥の深い業務。
特に今年は以下の内容の汚れの濃度が高い。
ではお付き合いください。
一見すると「ただの砂埃」「少し汚れただけ」に見えるこの汚れ。
しかし実際は、「近年特有の複合大気汚染汚れ」です。

当店では、このタイプの汚れを
見た目ではなく「成分」で分解して洗車を考察します。
汚れの正体は、主に次の3層構造と考えられます。
上から順に・・・
▪️PM2.5/都市型微粒子
⚪︎排気ガス由来炭素粒子
⚪︎タイヤ・ブレーキダスト
⚪︎直径2.5μm以下の超微粒子
ー特徴ー
⚪︎非常に軽く、静電気で塗装に吸着
⚪︎水だけでは浮きにくい
⚪︎擦るとキズの原因になる粒子
▪️黄砂由来の鉱物微粒子
石英(SiO₂)
アルミノケイ酸塩
炭酸カルシウム
ー特徴ー
⚪︎今の段階では肉眼では黄色く見えないレベル
⚪︎PM2.5と絡み合って付着
⚪︎塗装表面に”ザラつき”を残す
▪️酸性雨に含まれる成分
二酸化硫黄、二酸化窒素が大気中で反応し生成
⚪︎硫酸アンモニウム
⚪︎硝酸アンモニウム
ー特徴ー
非常に親水性
湿度が上がると溶けて再固着
汚れ同士を塗装に貼り付ける役割
❌間違った落とし方は・・・
⚪︎陰イオン系界面活性剤が主の
泡ぶくのシャンプーでガッツリ洗う。
⚪︎強アルカリで一気に分解
⚪︎摩擦で無理やり拭き取る
→ 汚れは減るが、傷つき塗装とコーティングは確実に傷む
流石に誰でも分かりますね。
⭕️正しい手法(当店推奨&実際の洗車方法)
①「落とす」前に浮かせる
PM2.5や硫酸塩は水と界面活性剤で”分散”させる必要があります。
▪️ここで重要なのが
水の洗浄剤としての機能を有効活用する添加剤としてのシャンプー
最重要要件は「高潤滑、低発泡、必要な分の脱脂力」
② 純水で”再付着”を防ぐ
水道水には
カルシウム、マグネシウムなどの金属イオンが含まれます。
いわゆるミネラル。
これがあると硫酸塩・硝酸塩と結合し汚れが再び塗装に固定します。
しかし純水はそれらを含まず汚れを剥がしたまま再付着させずに流し切れる。
シャンプーの能力を全く阻害しない。
故にあるに越したことはない重要な存在です。
やる気なさそうに見えますがこれが正解です(笑)
③ 物理摩擦は必要最小限を段階的に
汚れの大半を、分散、剥離、流しをしたあと、
最小限の接触で仕上げる。
これが
「洗車で塗装を守る」本当の意味です。
実は、多くの場合コーティングが落ちたのではなく、
汚れの層や洗剤の残留が蓄積している。
という状態です。
汚れが引き起こす防汚性の低下により・・・
⚪︎撥水低下 → 親水性粒子の被膜(洗剤や残留汚れ)
⚪︎ツヤ低下 → 微粒子の乱反射
⚪︎汚れやすくなる → 静電気保持
と言うことから洗車を誤ると・・・
コーティングを削りながら”復活しない”状態になります。
当店ではコーティング後こそ洗車が重要だと考えています。
理由はシンプルに・・・
コーティングは汚れを「素早く正しく落とせる状態」を作るものです。
現代の汚れは「複合汚染」で見た目では判断できません。
なので汚れを理解し成分別に考えない洗車は必ずダメージを与えます。
洗車は作業ではなく汚れに合わせた適切な処方を組み立てることですね。
それらを普段の洗車でユーザー様でも簡単に行えるために「正しい洗車の方法」
と優れた洗車用品の提供も当店の大切な日常業務です。
皆様のご参考になれば幸いです。
クラフトワークスゼン
〒771-0130
徳島県徳島市川内町加賀須野382-1
TEL 088-679-8568
FAX 088-679-8578
営業時間 9時〜19時
定休日 日祝