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本日は晴天なり!
外出中に近所の小学校の卒業式の
光景を見ることが出来ました。
全ての子供たちに幸せな未来がありますようにと・・・
心からそう思わずにはいられない光景でした。
我々大人の努力次第ですね。
さて、今回の作業御依頼はルノ・カングー。
登録より5年経過、走行70,000㎞少々。
日常で使用する平均的な状態です。
お客様は、このお車を大切にしており、
まだまだ乗りたいとの事でご依頼くださいました。
幸せなカングーですね。(喜)
とは言え、5年の歳月はそれなりに塗装に劣化を
及ぼし、現状では使用による傷以外に
塗装面の酸化劣化による密度の低下が
影響し、塗装面に粒状感が発生し透明度が
低下しております。
現状では今すぐに危険領域ではございませんが
塗装強度が維持できている今のうちに
適切な処理で塗装耐久性を向上させます。
もう一度新車の感動を・・・。
リセットコース開始です!
ケミカル洗浄により汚れを根こそぎ取り除き、
研磨工程からの画像です。
研磨での最大の注意点は2つ。
①塗装状態を見極め研磨範囲を定める。
②劣化深度や傷の深さ以上削ることなく確実に仕上げる。
以上です。
画像で見ると良く分かりませんが、
陥没したシミやザラツキなどが発生しています。
塗装にやさしく1発仕上げ。
未だに行われる研磨作業では、
①初期研磨で劣化範囲や傷の深さまで削り、
②そこから何工程も研磨し、最終的に目に見えないレベルまで
研磨傷を小さくし、研磨終了となります。
そこまで研磨したにもかかわらず、
後に研磨目(バフ目)が出たり
熱による塗装戻り(白ぼけ)が出たり、
と決して精度の高い作業とは言えません。
左右ともサイドパネルは、研磨による
バフ目や食い込んだ研磨傷が・・・。
言いかえれば、初期研磨以降は
本来削る必要のない研磨量であり
塗装の耐久性を著しく損ないます。
その作業は本当にお客様にとって良い事なのか?
私は長年塗装に携わってきましたので
塗装が痩せればどうなるか知っています。
正しい研磨後は・・・これまた1発仕上げ。
実際はコーティングで補充にも限界があります。
塗装以上の膜厚をコーティングで作る事は出来ません。
塗装研磨はシビアな世界です。
当店は如何に最少範囲で精密に美しく仕上げるかを
長年追求してきました。
今がベストでも更に方法がないかも検証しています。
全ては、お客様の財産を美しく仕上げるために
欠かせない考察です。
本体は残すはトップコートのみ。
その前に、樹脂個所に白ボケ復活のコーティング作業中。
ドアハンドルは外した方が作業が綺麗にできるので
カングーはいつもこんな感じです。
では、楽しみにお待ちください。
作業は地道に進んでいます。(笑)
車は人のそばにあり、財産であり、物言わずとも人の役に立つ
便利な物であり道具です。
その分、愛情をかければ人を豊かにしてくれます。
これぞ、カーディテイリング!