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お待たせいたしました。作業開始のエスティマ・・・いわずもがな202ブラックでございます。以前のブログでコンディションチェックを行った車両です。
初期洗浄は潤滑シャンプーに添加剤プラスで油分分離(水垢)及び撥水コート剤除去の下洗い・・・濯ぎ・・・別のケミカルでスケール等の水系汚れ及び鉄粉、黒ずみの除去・・・お次はピッチ、タールの石油系汚れの除去・・・まだまだ・・・。
洗浄シャンプー後エアーブローで状態確認・・・こんな感じ(汗)
ケミカル洗浄・・・スケールと反応して浮き上がらせてきました。スケール除去剤も色々ありますが、専用に精製したものでないと、そこいらの流用品では塗装がガビガビになりかねませんので要注意を・・・。
でもここまで。素の状態は劣化塗装のお出まし。スケールは随分薄らぎましたが、既に劣化した塗装面。密度も低く塗装の酸化も起きてます。この後の研磨で酸化塗装を取り除きます。
洗車は大切・・・開口部の洗浄から・・・その後本体の洗浄・・・細部洗浄・・・洗浄水は全て純水。
洗浄の次は研磨工程ですが、洗浄工程で取り除ける汚れやスケール、付着物、隅々に溜まった汚れや砂利噛みや鉄粉等を如何に丁寧に除去しているかが、研磨の仕上がり精度に影響をを及ぼします。
そうなると洗車環境は非常に重要で、特に屋外で幹線道路沿いなどでは、砂埃や巻き風などの傷の原因となる要素がたっぷり!・・・まともに洗浄など出来ません。
ケミカル使用も空しく、風や日に当たり、乾きが早く、変な反応により余計な染みやクスミとなりかねません。当然ながら細かな洗浄もおろそかになり、ろくな仕上がりになりませんね。
洗車は全ての基本ですので、ここが出来ないと全て出来ないのと同じです。
そして研磨・・・深い傷は下地まで見えてるほどの物もありますので、バランスよく進め、全体的には当店の照明下でも真っ黒に仕上げて行きます。 研摩は2工程。 どの角度から見ても研磨傷の無い無垢で黒々した202ブラックを取り戻します。現状はこれ・・・。
研摩は奥が深い・・・ボンネット、ルーフ・・・同じ塗装なのに側面では違うニュアンスもしばしば、塗装質や素材の異なるバンパー、ドアパネル、ピアノブラックのガーニッシュ・・・全て微妙な当たりの違いを理解しつつも同じレベルに仕上げます。
作業を進めていく上では、全ては見えすぎて困るほどの照明が重要。正し、照明環境ならどの照明でも良い訳ではありません。一番ダメなのが蛍光灯での作業。これはプロ施工店としては論外です。真っ暗闇でホームセンターで買ってきたハロゲンで磨いてる方がまし・・・でもダメ。
当店の蛍光灯はある一定の状態を見るためのみに使用し、作業中は邪魔なので使用しません。
202ブラックの研磨は施行店もしくは施行者のレベルがあからさまに出ます。言い換えれば202が仕上げれないなら他の色も綺麗に仕上がるはずもありません。
施工後、パッと見で綺麗に思えても、車のライトなどで照らせば何が出てくるかな?お客さまなら施工ムラも単なる汚れと勘違いするかな?研磨ミスの機械傷も研磨したから仕方ないと諦めれるのかな?
私なら嫌です。
なので自分が嫌な仕上がりでお返しは出来ませんので、作業は可能な限り細部まで行います。
では今しばらくお待ちください。