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さて、本日ご紹介はカーラッピング。
マットカラーのワンオフ迷彩パターンでデザインしました。
ラッピングフィルムは特注のオリジナルプリント。
先ずは車体の写真を数カットのアングルで撮影し、何パターンかの迷彩模様をパソコンで合成し、バランスを決めていきます。
迷彩模様の配置からサイズ、色、形の組み合わせなど答えが無いので、自分の良いと思う車体に合うバランスでデザインを上げ、お客様と打ち合わせ。
デザインが確定したら、サンプル印刷。
色の濃さからコントラストまでお客様のイメージに合うサンプルが出来ると、実車の採寸を行い、パネルサイズごとに印刷・・・。
サイドパネルをご覧いただけると分かりやすいのですが、前から後ろまで全部模様は繋がっています。
さてここで問題。
そもそもラッピングの基本は巻き込み加工。
ドアエッジ内側まで巻き込みながら貼らないと剥がれやすくなるので基本中の基本です。
その為パネルごとに一回り大きなサイズで印刷し、巻き込みまで丁寧に行い、その後、隣接パネルと模様がつながる位置から一回り大きめのサイズで印刷し、模様の位置合わせを行い、余分な個所をカットして同じ模様がつながるように巻き込みながら貼り込んでいきます。
これは単色のラッピングでは考えられない手間ですが、そこは拘りと仕上がり、耐久性、デザインの全てを重視した結果です。
実際の貼り込み作業前には、各部パネルごとに附属の部品を全て取り外します。
バンパーやドアミラーなども構成部品の大半を単体部品までバラバラにします。
この様に貼り終わり組み付ければなんてことないのですがね・・・(笑)
ミラーカバー局面も全て切り継ぎ無しの1枚貼り。
ミラーも当然バラバラにして作業しております。
分解作業後は個別に細部まで洗浄、脱脂、鉄粉や付着物なども丁寧に除去し乾燥させます。
この手の作業はレストアコースなどの当店のコーティングの工程と全く同じです。
むしろ、板金塗装の手の込んだオールペイントとも同じですね。
これで貼り込みの下地が出来上がり、時にはえくぼ等はデントリペアで修正します。
特にフラットなパネルは良いのですが、湾曲したり、凹凸の多いバンパーなどは実に大変です。
では明日は完成お披露目です。