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さてご紹介はアウディーA4アバント。
中古車のお預かりです。
只今研磨中!
お預かり時のコンディションは全体を覆う雨染みでコンディションはかなり悪い状態です。
洗車後もこんな感じ・・・(涙)
もはや手に負えないとのことでご用命頂きました。
もちろん傷もありますが状態の割には深い傷は少なく、野ざらしの放置期間が多いお車にありがちな状態です。
その割には欧州車の定番劣化のアルミモールは特別問題ない事が幸いです。
窓ガラスに関しては、リヤドアのガラスのウロコが目立つ程度で、他のガラスは比較的きれいな状態です。
これものちほど綺麗にします。
全体の染みのバランスから想定できるのは、新車時のコーティングの影響でコーティング面(塗装面)の染みの発生率が多くなったと考えられます。
「ガラスコーティング」はコーティングの中でも耐久性のある高価な部類ですが、保管環境やお手入れ状況次第では、かえって染みの原因となるデメリットがあります。
ガラスコーティングの基本となる成分の無機性質では、同質の無機汚れとの結合が問題であり、時間とともに研磨以外での除去は困難となります。
では、無機汚れとは何でしょうか?
無機とは炭素Cを含まない物質とされ、身近なものでは「ミネラル」を代表とする鉄分やマグネシウムなどの金属などが水分中に溶け込んだ成分です。
水道水をかけたまま放置すると白い染みとなるのもこの影響です。
しかし野ざらしで洗車しないのに何故水道水に含まれる成分のようなミネラルの染みができるのでしょうか?
多くの場合、砂埃などの既にボディーに付いている汚れの中には雨や夜露などの水分に溶け出す性質が多く見られ、その中には無機性質の物も含み、その残留や雨に含まれる大気中のダストや排気ガスなどの有機汚れの成分も同時に付着します。
無情にも汚れを溶かし込み汚れの媒体となった水分は、自然と蒸発し、残された汚れ物質の成分が染みとなり残されます。
その後、熱や紫外線、酸化の影響を受け、塗装面の侵食や劣化を招く原因となります。
そのため、定期的な洗車で、汚れを早期に除去するのが重要です。
ただし・・・ただ単に洗車するのではなく、洗車時に汚れを固着させない状態を作っておくことが綺麗が持続する大きな分かれ道です。(これは後ほど)
きちんと施工できていれば、3年から5年、条件次第ではそれ以上の期間、塗装面に定着しています。
言い換えれば簡単には剥がれないので、汚れが固着するとこれまた簡単に剥がれなくなります。
仮にワックスだと、汚れや染みの原因が付いたとしても、雨や熱でワックス自体が流れ落ちることで汚れも一緒に取れていきます。
ガラスコーティングには無いメリットです。
ただし・・・ワックス自体が石油成分なので酸化しやすく劣化しやすいため、使い方次第では塗装の劣化を早めてしまいます。
1つ目は・・・酸化物質を含まず、定着期間の長いコーティング
2つ目は・・・汚れの固着を防ぐ表面状態
早い話がコーティング基本はガラスコーティングで問題ないとして、汚れは当然ながら表面に留まり、見栄えを悪くします。
同時に表面である以上、洗車などの摩擦の影響を受けます。
そのため常に痛みやすい表面をどうするかです。
理想は、ワックスのように汚れとともに徐々に流れ落ちる性質でありながら石油等の酸化物を含まず誰でも簡単に塗れることが求められます。
このような考えから、当店では日頃の洗車時に簡単にコーティング表面をフレッシュな状態に保てるスプレー式の簡易コーティングを当店ご利用ユーザー様限定でご用意しております。
簡易というのはその名の通りとても簡単に施工できますが、内容物はかなり作りこまれた成分で、施工の最前線で生まれた製品です。
現在のバージョンでは、オールカラー対応のムラなく簡単に作業できる製品となりました。
ガラスコーティングの土台の上で、あえて、汚れとともに徐々に剥がれ落ち洗車のたびに簡単に張替えできるラップのような存在です。
屋外での耐候限度は2ヶ月です。
当店の洗車では毎回施工します。
と・・・話が長くなりましたが、残念ながら今回のお車はお手入れが出来ていない事が一番の問題で、これは誰にでも同じことが言えます。
コーティングは洗車をすることで綺麗な状態が保てます。
結果、洗車に始まり洗車に終わるのです。
せっかく優秀なガラスコーティングをするならそれも踏まえてお考え下さい。
今回のお車ではコーティングしてなかったら・・・多分、塗装面の陥没等でもっとダメージがあったと思うので、最低限の保護という役割は果たしてますね・・・。
これだけでも儲けものでした。
では完成は後日。
只今店長が頑張ってます。
私はフィルムを切ってます・・・機械が(笑)