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さて、コーティング前に大切な作業は洗浄と磨き(研磨)。
今日は研磨のお話。
この先はディープなお話になりますのであしからず(笑)
お客様は何気にプロ施工店と称するコーティング屋が、ポリッシャーを持って塗装面を磨いている写真やイメージカットをご存知と思います。
あれは何をしているのでしょうか?
主に2つの目的があります。
○その1
塗装面の曇をなくしてスッキリとした艶を引き出すため。
(一部の高級車以外では大半の新車塗装に艶はくすんでいます)
○その2
塗装面の小傷や染みなどの傷んだ面を削り表面を整えるため。
となります。
ともに塗装面を研磨剤とポリッシャーの回転摩擦でいじくり回すので、塗装からすればいい迷惑かも・・・。
例えばこんな感じ。
艶を出すため?傷を研磨して面を整えるため?
良くするための作業で塗装に多大なダメージと車の価値を下げてしまう作業が未だに蔓延しています。
今流行りのダブルアクションポリッシャーの回転軌道に沿った研磨傷です。
見えない環境と傷を隠蔽する成分を含んだ酸化物質で覆われた塗装面でしたが、洗浄後はこのように本当のコンディションが露呈します。
お客様もいお色な方がおられます。
ボディーに付着した茶色っぽい汚れ(泥やホコリが溶け出した汚れ)は気になるけど、スケール(深刻なダメージに繋がる染み汚れ)は気にしていない・・・見えていない。
撥水や親水という言葉だけでは語りきれないコーティングの奥深いところは防汚とは?という最大のテーマにメンテナンスと言う普段の扱い方が大きなカギを握ります。
なのにコーティングの性能ばかりがアピールされ本当に重要な、
※塗装研磨の重要性
※施工以降のお手入れのあれこれ
に関してはほぼ語られません。
研磨に関しては腕自慢はあれど何が重要かはスルーです。
お客様には難しすぎる?言っても分からない?・・・でもそこが本当は一番重要です。
黒は黒いのが当たり前ながら、黒を黒として仕上げるのは簡単ではありません。
研磨すれば研磨傷・・・洗えば洗車傷・・・コーティングすれば塗り込み傷や拭き取り傷・・・見える環境では、その工程での理路整然としたノウハウがあってこそ、黒は黒として仕上がるのです。
見えない物ほど怖いものは無い・・・
という事でソリッドブラックのジープ・サハラ。
洗浄、研磨と進みこんな感じで・・・
白ぼけてたフロントフェンダーも磨いた面は黒くなってます。
傷無くもや無くスッキリと・・・正面からの確認
順光での確認
では明日は完成のご紹介です。