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さて、この時期の山間部や高速道路ではお約束の「虫の残骸」、一般道でも侮れません。
毎度の処理に困りますね。
虫の残骸にはタンパク質やリン酸等の有機酸が含まれます。
タンパク質は酸化して固着し、体液に含まれる有機酸が塗装に浸透、侵食して陥没痕を残したり最悪はクラックを発生させます。
意外なほどに塗装は柔肌のデリケートな素材です。
この辺の感覚は鳥フンとも通じるものがありますので、何事も早期除去が大切です。
除去の際に重要なのは、何が有効かを知る事です。
想像してください・・・
お茶碗に乾燥してこびりついたご飯を水洗いだけで落とすのは困難です。
時間をかけてお湯でふやかせるのが一番ですね。
しかし車はそうもいかないのでどうするのかです。
そんな時のファインケミカルという事で「バグズカット」・・・
残骸の成分であるタンパク質に効果的に作用する洗浄成分を利用し、虫の残骸を膨潤(ふやかせる)事により、固着を緩やかにすることで除去しやすくなります。
同時に、有機酸などの浸食を緩和しますので体液成分での染みも除去しやすくなります。
浸透性の高い除去成分は対象物を包み込むように浸透しふやかせることのできる特殊な界面活性剤を使用し、PHは約7少々のほぼ中性の成分で、デリケートな車の外装部品に安心して使用できます。
それでも残るしつこい染みにはお湯をかける事で塗装に浸透した成分を浮かび上がらせ除去する事が出来ます。
特に大型の蛾などの染みは大変です。
何事も困ったときのお湯です。
この場合の温度は80℃以下の温度では効果が薄れるのでご注意を・・・要領が不安ならお電話くださればご説明します。
これは鳥フン痕の染み除去にも効果があるのでお試しください。
それでも無理なら研磨で取り除く事となりますので、そうならない為にも早期除去にバグズカットを使った洗車をお勧めします。
使い方は簡単です。
洗車前に虫の固着ヶ所にスプレーして成分を浸透させている間に洗車の準備をします。
乾きそうなら追いスプレーをして常にウエットな状態にしておきます。
その後、通常の洗車を行います。
その際の注意点は、スポンジに虫の残骸を絡みこませたまま洗わない事です。
しかしながら、残骸の芯が残る場合もありますので、その場合は「マイクロファイバークロス小」をスポンジ代わりに使用して取り除きます。
一般的にはあまりお目にかからないオーダーサイズのクロスで、多目的に使用できるのでとても便利です。
通常サイズとの比較。
と、長々書きましたが、大切なのは虫が固着しづらい状態を作っておくことです。
そこは「ナノダイヤモンドコート」で対策します。
「コーティングをすればそれで完了」ではなく、コーティングは長期間、愛車を艶やかに保つためのアイテムです。
それは「車は汚れる物である」と言う前提で、施工以降のメンテナンスを考えた施工でなければ意味がありません。
良いコーティングとは・・・
洗車環境があれば誰でも実践できる「正しい洗車」と「洗車日必要なアイテム」がセットになってこそ良い施工と言えます。
洗車環境が無い方には当店の洗車コースをご用意しています。
何事も洗車に始まり洗車に終わる・・・です。
長々とお付き合いくださり感謝いたします。
・・・作業画像がタンマリと・・・随時ご紹介します。(汗)