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当店の定番作業・・・202ブラックの研磨及びコーティング。
特別な色でも何でもないのに何故か202ブラックは特別視される・・・
理由は簡単。
傷、染みその他塗装面の荒れが誰でも一目で分かって、それは目について気分が落ち込む・・・それほどコンディションが分かりやすい塗装です。
今回は中古車のご購入でのご依頼です。
平成26年4月登録のお車です。
毎度ながら今回も結構傷んでます。
202ブラックはその色のせいで熱の影響をとても受けやすく、熱を反射するメタリックも入っていないので、汚れも貼り付きやすく、同じ黒でもメタリック色とは大差がつくほど傷みやすい塗装です。
傷もさることながら、劣化した表面がくすんでモヤモヤしています。
研磨・・・闇雲に磨くのではなく、丁度良い塩梅を探りながら磨いていきます。
丁度良い塩梅は数値で言い表せる物でもなく、磨いていると、劣化した塗装表面の質感の変化やキメの状態などが研磨に対して反発すのではなく素直に整っていくポイントを指します。
なので毎回同じではないし、同じ車でもパネルによっても変化します。
上面であるボンネットやルーフと側面でも塗装には変化があります。
それも含め磨くとは素直に整うポイントをコントロールすることで、無駄に塗装を削ることなく、最小範囲の最短工程で綺麗に磨けるのです。
光の照らし方も色々あり、それにより見えてくるものが変わります。
どの方位から見てもただ単に黒一色なら、ムラも無く研磨傷も無い無垢で漆黒の202ブラックとなります。
研磨で綺麗に仕上げても、その後の脱脂洗浄で洗車傷が付けば本末転倒です。
無論コーティングの塗り込み、拭き取りも同じく、塗装面に触るという事は多かれ少なかれ接触傷(拭き傷)になる場合が多々あります。
それは作業者ならだれでも知っていることです。
見えるか見えないかの差、見る気が無いのか見えていないふりをしているのか・・・意外な事にコーティングの塗り込みや拭き取りで結構な傷になっているお車もあります。
まっ、見えていなければ傷も無いのと同じですので、当店の様な照明環境では、その出来栄えが見事に見えますので誤魔化す事さえできません。
施行はスプレー方式で施工します。
施工傷以外にもこれには大きな意味があります。
202ブラックがまともに仕上げる事が出来なければ他の色は見えないだけで、まともに仕上がっていない恐れがあります。
プロの基本は202ブラックにあります。