カテゴリ: NEWS
さてこちらはオールペイントのフルクスワーゲン・ゴルフ7。
色も全面塗れましたので、肌調整中。
肌調整とは塗装面の平滑さを調整する重要な工程です。
塗装は前工程と、後工程があります。
前工程とは・・・
部品の脱着を行い、パネルの凹みやガリ傷などの場合、板金を行い凹んだり歪んだりしているパネルを凹みの無い状態まで修復し、その後パテにより更に微細な凹凸をフラットにして、サフェーサー(下地塗装)までを指します。
その後、指定の色に調色し塗装します。
後工程とは・・・
塗装後、乾燥が終えた塗装には場合により微細なゴミが混入したりしますので、その個所をペーパーで削り、ゴミを除去しペーパー傷をポリッシングで磨いて傷を無くし仕上げます。
その際、塗装肌の調整が必要な場合はオリジナル塗装の表面のキメに合わせ塗装個所のキメも整える作業を行います。
これが肌調整と言うヤツで、出来るだけ肌調整をしなくても良いように塗る段階で目的の肌を作る塗装を行います。
しかし塗装色や下地の状態、塗装範囲によっては肌が全て同じにはならない事もあり、それ研磨で目的の肌に仕上がる作業を行います。
今回はオールペイントなので広範囲の塗装の為、ある程度の肌狂いもある為、厚めにクリアー塗装を施し、理想の肌まで研磨し整えます。
現在、ドライペーパー(2500番)での研磨中。
この工程で肌の高さ(塗装表面の凹凸の高さ)を低くすることで純正塗装と同じレベルの肌に整えます。
ペーパー研磨後はコンパウンド研磨(ポリッシング)工程です。
研磨前
研磨中
仕上がり手前
段階的に仕上げております。研磨は1工程目ペーパーサンディング、2工程目の目けし研磨、3工程目の仕上げ研磨となります。
今回は塗装の説明でしたが、塗装は塗ってハイ完成といった単純な作業ではありません。
脱着、下地作業、塗り、組付け調整、診断機接続、断線信号等の不具合データー消去他、仕上げ磨き、完成検査、洗車、納車となりますので通常これらの工程が必要ですので作業時間もかかります。
何事もなかったかのように修理の痕跡も分からない程の仕上りでお返しする為には必要な作業ですね・・・。
という事でゴルフ7は見違えるほど綺麗になりお返しできますのでオーナー様、もうしばらくお待ちください。