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さて、やってまいりました黄砂の季節。
黄砂の厄介な点は傷とミネラル染みの発生原因という事。
更に水切りモールやカウルトップなどの狭い溝に蓄積して固着する点にあります。
その上、花粉と会いまった日には花粉の粘り成分と絡み乾燥すれば、強固な汚れ成分としてザラついた状態となります。
黄砂は砂と言ういますが分類的には泥に分かれる物質でアルカリ性を示す特徴があり、更にミネラル成分をたっぷり含んでいます。
黄砂に含まれるミネラルは水溶性の為、雨と混ざり合うと溶けだしアルカリ性を示す汚れと共に水分の蒸発の際に在留成分として染みとなります。
いわゆるイオンデポジットですね。
一度発生したイオンデポジットは時間を追うごとに固着し洗車でも取れなくなります。
イオンデポジットの痕跡箇所はいわゆる土手になっており、汚れをためる役割を果たし長期的に同じ個所に汚れや汚染物質が止まる事で、いわゆる酸性クレーターと言う塗装を侵食した劣化を招きます。
それ故、出来るだけ早期の除去が重要なのです。
対処は洗車しかありません。
黄砂の次期の洗車で一番気を付けるべき点は黄砂による洗車傷の発生です。
なので普段より多めにシャンプー液を使いいつもよりも泡立ちを多くし、摩擦を極力減らしソフトな洗車を行います。
当店のシャンプーは弱酸性なので黄砂でアルカリ性となった汚れに対し中和作用があるので、アルカリ成分により防汚力が低下したコーティングの機能を取り戻す事が出来る高機能シャンプーです。
しかし残念ですが既に固着したイオンデポジットはシャンプーでは取れません。
シャンプー後にしっかり濯いで一度軽く水気を拭き取りましょう。
その際に、塗装面(コーティング面)に何もなければスッキリと拭き取れます。
しかし取り除けないミネラル残留などがあればモワッと水染みの形が浮かび上がったり、キラキラと粒状感のある残留が現れます。
画像で白ぼけているのが正に残留汚れです。
これは水の分子が残留した汚れ成分にとどまり見える化したケースでこれらは「NO.1スケールリムバー」で取り除く必要があります。
自然に無くなる事はありませんので強制除去です。
スケールリムバー処理後はしっかりと濯ぎます。
予防とはナノダイヤモンドコートもしくはグロスレイヤーコートの塗布です。
双方ともに非常に優秀な防汚性をもたらせますがそれぞれ性格が異なり、同じ目的でもアプローチが異なります。
これらの違いは今回の記事の最後に添付しますのでご覧ください。
トップコートは防汚の要・・・
イメージは、お皿の上にサランラップを引いてカレーを食べる。
サランラップを剥がせばお皿は何時までも綺麗。
この役目を担うのがトップコートと言う感じかな。
仕上り面は透明感と共にスッキリと大満足。
と言う一連の作業を皆様もご自宅で出来ますのでご参考にしてください。
当店のケミカルクレンジングコースをご利用くださっても結構ですのでご連絡ください。
ナノダイヤモンドコート | グロスレイヤーコート | |
防汚性 | ★★★★ | ★★★★★ |
施工性 | ★★★★★ | ★★★★※1 |
艶 | ★★★★ | ★★★★★ |
クリーニング | ★★★★★※2 | ★★ ※2 |
耐候性 | ★★★ | ★★★★★ |
※1・・・グロスレイヤーコートはフィルム状被膜を形成するので、202ブラックや自己復元塗装などの液剤の吸い込みの多い塗装質で表面密度が低下ている場合は、ムラになる恐れがあるので、その場合はやや多めの量を使い、しっかりと馴染ませて余剰分を空拭きする必要があります。
※2・・・ナノダイヤモンドコートはナノ化したファインセラミックパウダーを配合し極低分子の液性との相乗効果で塗装内部まで入り込み汚れを掻き出しながら防汚成分が定着する機能と比べ、グロスレイヤーコートにはその機能はあえて持たせていません。その代わりフィルム状被膜化する