カテゴリ: 塗装研磨
通常発生する傷や痛みは塗装最上部にある薄いクリア層に起こります。
クリア層は非常に重要な層で、光沢維持と塗装内部に
水分や汚れの浸透を防ぎ、塗装そのものの
耐久性を左右する重要な役目を担っています。
クリア層は塗装後の乾燥段階においてクリア層内部である現象が起こります。
本来、塗料樹脂ポリマーの集合体である塗料は、
そのポリマーのサイズにより、
比重の軽い小さな樹脂は硬化反応中に上の層に、
比重の重い大きな樹脂は下の層に分かれていき、
小さな樹脂が最上部に成形され、樹脂間の隙間が小さくなることで
高密度となり、汚れや水分の浸透を防ぎます。
塗装を地面に例えるなら、最上部はモルタルの層、
その下は砂利の層となります。
ではモルタルの層が壊れたときは・・・。
水分も汚れもそのまま地面に吸い込まれていきますね。
これを塗装面に置き換え、クリア層上部を削り込めば水分や汚れは、
塗装内部に浸透し、酸化劣化や加水分解は早まります。
塗装は壊れたことになります。
研磨熱も同様で研磨熱で樹脂である塗装は膨張し、結合力も低下し動きます。
構造そのものは分断されませんが荒れた状態となります。
それらを考慮した研磨が現代の塗装には非常に重要で、
研磨量は薄く、工程は少なく、作業時間は短く、
熱をかけ過ぎない作業が求められます。
塗装研磨は簡単ではありません。
研磨の重要性がここにあります。
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