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さて、お客様からこの様なメールをいただきましたのでご紹介します。
「この度、新車の購入を検討中でその際にコーティイングも考えています。そこでネット等で調べているうちに混乱してきました。
コーティングをしたら本当に何年も綺麗なままなのか?納車後は何をすればよいのか?ちなみに自宅は賃貸マンションなので洗車する環境がありません。
何が正しくで何が間違いなのかわかりません。どうすればよいですか?」
なかなか真に迫った内容です。
多くの方が新車の輝きを持続させたいという願いは共通です。
そこに目をつけた製品がコーティングであり、今まさにコーティングの認知度は高まりました。
ところが肝心な情報は意外なほど広まっていません。
※ノーワックス、ノーメンテナンス・・・
※ガラスコーティングは劣化しないので耐久性抜群・・・
※紫外線にも負けない保護性能・・・
ユーザー様が求める新車の輝きの持続を言うなら、これらは全て求めるものと異なる結果となります。
成分がどうのこうのではなく、事実として綺麗かどうかであり、劣化しないガラス膜もシミだらけ傷だらけではその時点で劣化です。
そこで先のご質問に対してですが、コーティングをするメリットは何か?ですが、コーティングの役割には2つの大きな目的があります。
①塗装が劣化しないための保護(ベースコート)
②汚れにくくメンテナンスが容易になる(トップコート)
となります。
①の具体的な内容としては、
自動車塗装とは、本来屋外で使用し長期間の仕様に耐える性能と耐久性を持っています。ところが塗装は石油からできた樹脂であるがゆえ酸化、摩擦、紫外線、汚染、などの様々な劣化にさらされ、新車当時の美しさは時間と共に低下します。
新車時が最高の状態としてその状態を持続させるには、塗装の表面を今以上に強く強化することです。
その方法として紫外線や酸化の影響を受けやすい樹脂の塗装に対し、紫外線や酸化の影響をほとんど受けない成分で覆うことで塗装の劣化を可能な限り防ぎます。
同時に塗装の表面の密度をより高密度にすることで、塗装分子間の隙間をなくし水分や汚れの浸透を防ぎ劣化を抑制する働きもあります。
極端な例では、コーティング無しの塗装がレンガなら、コーティング有りの塗装はタイルのような密度に変化します。
これがベースコート。
では②はどうでしょう?
ベースコートにより塗装面の強化はできましたが、汚れにくくメンテナンスしやすい機能は、別の問題です。
レンガに染み込んだ汚れはなかなか取れませんが、ベースコートのおかげでタイルのようになれば汚れは簡単には染み込みません。
その上で更に汚れが張り付きにくく簡単な洗車で取れる状態にするのがトップコートです。
汚れの大半は雨などの水に混ざった汚れが乾いて染みになった物で、油膜、水シミ、水垢とも言われ水性の汚れ、油性の汚れと大まかに別れます。
そこで、水性、油性、その方の汚れが取れやすい表面状態を保てば、汚れても簡単に取り除けます。
この様に現在のコーティングの多くはこの様な異なる機能と持つハイブリッドなタイプが多く、メンテナンス性が非常に向上しています。
ここまでで、コーティングの効果とメリットはご理解頂けたでしょうか?
ご理解いただけた上であえて言うなら、普通に乗って屋外保管なら、コーティングの有無にかかわらず車は汚れます。
コーティング車両は未施工車両より遥かに汚れにくく、時として大雨でも降れば次の日には綺麗になっています。(汚れの程度によりますが)
しかし洗車せずに放置しておくと汚れは固着しコーティングの効果は著しく低下し、最悪はコーティングを剥がして再施工となります。
なのでコーティング以降も定期的な洗車(正しい洗車)が必要です。
※コーティングは予算があるなら行うほうが良い。
※しかし洗車しなければ汚れたままとなり、時間と共に汚れが固着しコーティングの効果も感じられなくなる。
※正しい洗車を行えば長期間の輝きが持続する。(平均5年かそれ以上)
要はコーティングをして定期的に「正しい洗車」を行う事で、本当の意味での新車の輝きが持続します。
でっ、今回のご相談では賃貸マンションにお住まいとのことなので、当店でのコーティング以降は洗車にお持ちくだされば問題ありません。
ネットの情報に惑わされる前にご相談ください。
専門店はカーケアの最前線ですので!