「絶対に真似しないでください!」・・・
と言う前置きと共にアウディQ2。
半年以上ノーメンテナンス状態でのお預り。
・・・ちなみに何時もの事です(笑)
皆さんは洗ってくださいね。
施工コーティングは高密度高強度セラミックコーティング。
解説付きで作業初めから仕上がりまで行きます。
現状・・・黒い雨垂れは毎回同じ個所に排水するためにその個所に汚れの濃縮した固着が見受けられます。黒い汚れの原因は窓ガラスのモールから徐々に溶け出すカーボンや、大気中のダストが雨に溶け込んで不純物となり残留した油性系の物です。

画像では分かりにくいのですが全面満遍なく汚れの膜で覆われています。


高圧洗浄の目的はモールや開口部の隅々に溜まった砂利粒を叩き出すことで、面をいくら高圧洗浄しても大した結果は得られません。
面はついでで良いのです。
それをしない限り中身の伴わない見た目のパフォーマンスで終わります。
特にこんな隅間の砂利をしっかりと叩き出さないと洗車傷のオンパレードとなりますよね。



バックドアを開けたバンパーの上面・・・他開口部・・・ココも砂利がいっぱいです。



全てぶっ飛ばします。


ドア開口部・・・ヒンジや隙間も危険物だらけです。

当然ですがぶっ飛ばします。

高圧洗浄機で表面だけ下洗いしても肝心な隅々にこんな感じで砂利があればシャンプー中に流れ出てきて必ず洗車傷になります。
ましてや全体をフォームガンなんかで泡だらけにしたらこんな汚れも隠れてしまい、目隠しして洗車しているのと同じことです。
見た目のパフォーマンスは派手ですけどね・・・私はしません。
では面の汚れはどうかな???
放置車両にありがちな縦筋の汚れ・・・

軽く撫でると・・・もう無い。
なので実際にお皿を洗剤で洗うのと同じ感覚です。

高密度なセラミックコートなので表面は陶器のお皿のようなものなので汚れは浸透しません。
ただしお皿と同じで水も弾きませんので周りから見たらコーティングしていないと思われるようで、ガソリンスタンドで「コーティングが効いていないので施行しますか?」的な営業をされるとか(笑)
撥水=コーティングと言う思い込みがそうさせるのでしょうね。
撥水などいくらでも足せるので問題はそこじゃないんですね。
足回りはブレーキダストでこげ茶色・・・


フェンダーアーチもこげ茶色なのでケミカルクレンジング。

面も含め高圧洗浄での下洗い終了。
水の膜によるまやかしの艶!

基本のシャンプー洗浄。


開口部も丁寧に・・・ココはシャワーと併用してのかけ流し洗浄。

常にスポンジの状態と汚れの所在を確認します。
情況が目で見えるという事が大切で、スポンジは常に汚れた面を触っているので、間で何度も濯ぎます。
初めから終わりまで通しで使う事はあり得ません。
汚れが落ちたという事は、すなわち、汚れはスポンジに移った訳で、ましてや隅々の砂利も高圧洗浄での叩き出しと刷毛洗浄などで処理していなければそれらも全てスポンジに噛み込んでいます。
それは洗車傷となり綺麗にするための洗車で車を傷めているのです。

見落としがちなココも丁寧に洗わないとね・・・開口部や隅々の汚れを除去していないと仕上げの際にクロスが汚染されこれまた洗車傷の原因となります。
何度も言いますが、洗車傷は少しの配慮でうんと減少するのです。



当然ですが刷毛も使います。
刷毛を使う事で効率が良いですね。


シャンプーの濯ぎはシャワーで水のさばけ方を見ます。
水は色々と大切な情報を教えてくれます。
高圧洗浄機での濯ぎではこの答えは見つけられません。


モールの際に溜まったシャンプーもしっかりと濯ぎ流します。

水が教えてくれた状況に従いケミカル洗浄。
古いトップコートと同時に酸化汚れも全て除去・・・と言ってもこのお車の場合トップコートは既に流れて無くなってますけどね(笑)
ケミカルでミクロの汚れを取り除き面をクリアーにしていきます。

再度水シャワーで丁寧に濯いで・・・

仕上げはグロスレイヤーコート。

始めのような水の膜によるまやかしの艶ではなく、コーティングが持つ本来の艶に戻りました。
濡れ艶ですね。



開口部も新車状態。







完了。









これが当店の洗車です。
見た目のパフォーマンスは無いですが本質を追求しております。
